強力な編集機能を備えた高機能スクリーンキャプチャソフト。デスクトップ上の動きを動画として取り込むこともでき、動画キャプチャ中に、リアルタイムで編集することも可能だ。「Ashampoo Snap 10」は、さまざまな領域・オブジェクトを取り込み、取り込んだ静止画・動画をその場で編集できる“高機能スクリーンショット・動画キャプチャ作成ソフト”。静止画のキャプチャでは、デスクトップ上を“見たまま”の状態で取り込めるのはもちろん、複数ウィンドウを個別のオブジェクトとして取り込み、取り込み後に各ウィンドウの配置を自由に変更したりすることも可能。フリーハンドで指定した任意領域を取り込むこともできる。指定間隔ごとの静止画・動画キャプチャの繰り返し実行に対応したタイマ機能やカラーピッカー機能なども搭載する。
キャプチャ操作などは、起動後にデスクトップ右上に表示されるキャプチャバーか、常駐するタスクトレイアイコンのメニューから行える。キャプチャバーには、多彩なキャプチャメニューや編集モードの開始ボタン、設定画面の呼び出しボタンが用意されている。大きめのアイコンとオンマウスで表示されるチップヘルプにより、目的の機能を見つけやすい。利用できるのは、
- 固定領域をキャプチャ
- 任意領域をキャプチャ
- 任意の長方形領域をキャプチャ
- シングルウィンドウをキャプチャ
- Internet Explorer/Chrome Webサイトをキャプチャ
- スクロール・ウィンドウをキャプチャ
- 動画をキャプチャ
- 高度な設定(複数ウィンドウ/オブジェクトの撮影、タイマ撮影、カラーピッカー(色選択)、テキスト抽出(OCR))
- 編集モードの開始/キャプチャの停止
- 設定
の各機能。「固定領域をキャプチャ」では、あらかじめ指定した幅・高さのキャプチャウィンドウを自由な位置に移動させて、ウィンドウ内を画像として取り込むことが可能。「任意領域をキャプチャ」では、マウスで自由にドラッグした領域をキャプチャできる。「任意の長方形領域をキャプチャ」は、キャプチャしたい範囲の始点と終点をマウスドラッグで指定して、画像として取り込めるもの。「シングルウィンドウをキャプチャ」では、デスクトップ上に開かれたウィンドウの全体や指定コントロール領域をキャプチャできる。「Internet Explorer/Chrome Webサイトをキャプチャ」「スクロール・ウィンドウをキャプチャ」では、閲覧中のWebページ全体をスクロールしながら取り込むことが可能。取り込んだ画像は、PNG/JPEG/PDF/BMP/WEBP/PSD/JXR/SNAPDOC形式のファイルに出力できる。「動画をキャプチャ」は、対象をデスクトップ全体や指定ウィンドウ、矩形領域などから選択して、動画として取り込める機能。音声を取り込むこともできる。キャプチャしながら、リアルタイムでテキストや図形、音声を追加することも可能。動画は、WMV/AVIまたはGIFアニメーション形式のファイルに出力できる。
「高度な設定」内の「複数ウィンドウ/オブジェクトの撮影」は、デスクトップ上に開かれている複数のウィンドウ/オブジェクトをまとめてキャプチャできる機能。「デスクトップ - 見えている通り」「重ねて表示」など、計4種類のモードから選択してキャプチャできるが、いずれのモードでもウィンドウは個別のオブジェクトとしてキャプチャされ、移動させたり、重なり順を変更したりすることが可能。指定ウィンドウをコピーして、貼り付ける(複製する)こともできる。
「タイマ撮影」では、指定秒数後に一度だけ自動実行できるだけでなく、指定秒/分ごとに繰り返し行われるインターバル実行を選択することも可能。キャプチャ対象も一つのウィンドウ、デスクトップ、長方形領域、任意領域、Webカメラ(動画キャプチャの場合)と、さまざまな種類から選べる。
「カラーピッカー」は、マウスで指定したポイントの色値を抽出し、クリップボードにコピーできる機能。マルチショットモードで、複数の色値を連続して抽出することも可能。抽出した色のサンプルをPNG形式の画像ファイルに出力したり、Adobe Color Swatchファイルに出力したりもできる。
「テキスト抽出(OCR)」では文字通り、キャプチャ画像内の文字列を認識し、テキストオブジェクトとして取り込むことができる。
キャプチャした静止画・動画は編集モードで編集することが可能。静止画の場合は、画面右側(アクションバー)、左側(ツールバー)、上部(イメージバー)に表示される各バーに数多くの機能が並ぶ。画像のサイズを変更したり、回転・反転させたり、切り抜いたりなど、自由自在。ハイライト加工やウォーターマーク加工などを施すこともできる。
キャプチャした静止画・動画は指定形式のファイルに出力できるほか、DropboxやGoogleドライブ、Microsoft OneDrive、Ashampoo Webスペースにアップロードして共有したり、メールに添付して送信したりすることもできる。画面はスキンに対応し、好みで変更することも可能だ。