シンプルで簡単に使える“ファイル軽量化ソフト”。使用する上で難しいところはひとつもない。使用する前に同梱の取扱説明書を読むことは、もちろん必要だが、実際には目を通さずとも迷ったりすることはないだろう。オプション設定画面も、開いてみればだいたいのことはわかるし、親切にも各項目にチップヘルプが付いているので、わからなければ「?」ボタンをクリックしてみればよい。そもそもオプション設定は、保存先フォルダを除けば、初期状態のままで問題はない(ただし、保存先フォルダは、その時点でないものを指定して新規作成することはできないので要注意)。難しいとすれば、むしろ“見た目や画質も元のファイルと同じ状態で”、どうして数十%も容量を小さくできるのか、といったことや、Googleの開発したJPEGエンコーダ「Guetzli」や、同じくGoogle製のDeflate互換圧縮アルゴリズム「Zopfli」って何? といった、アプリケーションの裏側のことではないだろうか。「ギュギュっと超圧縮PRO」を使用する上ではあまり関係ないかもしれないが、興味のある方はググっていただければと思う。
使用上での注意点は二つ。上述した「現時点で存在しないフォルダを保存先に指定することはできない」ということと、「サイズダウン」時の「ボタンを押すかファイルをここにドラッグアンドドロップ」にはフォルダをドロップすることはできないということ(いずれもVer.1.0.0および1.0.1での挙動)。フォルダのドロップについては、「ZIP圧縮/アーカイブ」では含まれるファイルを問題なく追加できるし、チップヘルプには「フォルダをドロップすると対象となるファイルを検索して圧縮リストに追加します」と記されているので、今後のバージョンでは修正されるだろう。
話が少しズレてしまったかもしれないが、とにかく簡単に操作できて、軽量化効果もあり、その後のファイル操作でもそのまま使えるので便利。容量の大きなファイルをインターネット経由で頻繁に送信するような方に特におすすめしたい。
(津布久 樹)