ソフトを開発しようと思った動機、背景
正確な検索結果が得られて、使い勝手がよい検索ソフトがほしくて、このソフトの前身にあたる「HNXgrep」を開発しました。一応、常用に堪えるツールにはなったものの、後先を考えずに機能追加を繰り返したあげく、「ソースコードのどの部分に何の処理が書かれているか」を作者本人でも把握しきれなくなり、機能改善したくともメンテナンス困難な状態になってしまったため、全面的に作り直すことにし、その際に機能の見直し・改善を多々盛り込んだ結果、このようなソフトができあがりました。
開発中に苦労した点
検索条件入力欄のUIデザインが難航しました。「シンプルさ」「省スペース」を維持しつつも、さまざまな条件を指定・視認できるよう試行錯誤した末に、現在のデザインへと落ち着きました。
ユーザにお勧めする使い方
「ストレスなく日常的に使い込むことができる操作性」には前作以上にこだわりました。エクスプローラの検索機能代わりに、またテキストエディタ付属のgrepツールの代わりに、普段から常用していただければと思います。
- Windowsの「送る」メニューに「TresGrep」を登録しておき、エクスプローラの右クリック⇒「送る」から起動できるようにしておくと便利です(「TresGrep」の設定画面「その他」タブにて、ショートカットを作成できます)
- よく使うテキストエディタ等は、あらかじめWindowsの「送る」メニューに登録しておくか、「外部ビューア追加」画面から登録しておいてください。検索したファイルをそのテキストエディタ等で閲覧できるようになります(なお、Windows「送る」メニューへの追加は、「TresGrep」の「外部ビューア追加」画面からもできます)。バイナリファイルの検索にも「TresGrep」を使用する方は、バイナリエディタも登録すると、より一層便利です
- 「xdoc2txt」(http://ebstudio.info/home/xdoc2txt.html)を導入してください。Excel/Word/PDFファイル等も検索できるようになります(作者の場合は、テキストファイルの検索よりも、むしろこれらのファイルの検索のために「TresGrep」「HNXgrep」を使用しています)。また、これらのファイルをテキストビューアで開くような操作を行うと、「xdoc2txt」での抽出変換結果をテキストエディタで表示できて、地味に便利かもしれません
- 「リアルタイム検索」「即プレビュー」「全行プレビュー」は基本的に常時ONで使用し、対象ファイル数が膨大だったり、プレビューに時間がかかったりするときのみOFFにするのがよいかと思われます
- 【Alt】+カーソルキーの操作を使いこなすと利便性が格段に上がります。【Alt】+【←】でファイル一覧タブ、【Alt】+【→】でマッチ個所一覧タブへフォーカス移動します。【Alt】+【↑】でひとつ前、【Alt】+【↓】でいとつ後ろのファイルへ移動します(なお、検索キーワード欄へは【F3】/【Alt】+【S】/【Ctrl】+【F】キーでフォーカス移動できます)
今後のバージョンアップ予定
置換機能を盛り込みたいと考えています。仕様やデータ内部構造についてはおおむね目処が立っているので、今後、やる気が湧いたときに一気に作り込むかもしれません。
(hnx8)