最初に表示されるHOME画面を含め、全体的にシンプルでわかりやすいインタフェースが好印象。保護設定でユーザがルールを追加・編集することも可能だが、特別な使い方をするのでなければ、初期設定のまま使っても大丈夫。そういう意味では、パソコン初心者でも問題なく使えそうだ。最近、ニュースなどでもよく取り上げられるランサムウェア(身代金要求型ウイルス)への対策機能もしっかり搭載する。これは、デコイファイルで誘引して、ランサムウェアの感染を検知・遮断するのに加え、あらかじめ指定した「保護対象フォルダ」に対するアクセスを、同じくあらかじめ指定した「許可プロセス」のみが行えるようにするもの。重要なファイルを「保護対象フォルダ」に格納しておけば、ランサムウェアによる被害を防ぐことができる。
さらに「ツール」として、ファイルの完全削除機能も用意され、不正なファイル復元による個人情報の流出なども未然に防ぐことが可能だ。
製品名は「AhnLab V3 Security」だが、内容はパソコン(Windows/Mac)用の「AhnLab V3 Internet Security」とAndroid/iOS用の「AhnLab V3 Mobile」とに分かれている。本稿はWindows用を対象にまとめたが、Mac用、Android/iOS用で機能が若干、異なる。くわしくはメーカーサイトでご確認いただきたい。
(橘 雅)