ソフトを開発しようと思った動機、背景
例えば、観光地で撮影した写真で「絶景ショットを撮れた!」と思ってよく見たら、「端っこの方にほかの観光客も一緒に写ってしまっていた……」なんて経験はありませんか? それもひとつの思い出としてよいのですが、せっかくなのでプロが撮影した絵はがきのように、誰も写っていない美しい写真も撮りたいですよね。そういう願いを叶えるため、写り込んでしまった人や物を簡単に消去できるツールを作りたいと思い、開発をしました。また、写真加工ソフトにはいろいろなものがありますが、高機能なものほど、いろいろなツールを習得して使いこなさなければなりません。分厚いマニュアルやガイドブックを読まないと、使いこなすことができないものが多いです。弊社でも「Photomaker Pro」という上級者向けの写真加工ソフトを発売しておりますが、お客さまから「もっと機能が少なく、大きなボタンで、簡単に操作できるものはないか?」というご要望を多くいただいておりました。
そこで「Photomaker Pro」に搭載している多種多様なエフェクトや編集機能をバッサリと削り、「(1)ココを消す」「(2)ココをフォーカス(一眼レフ風の背景ぼかし)」「(3)ココを隠す(モザイクとぼかし)」の三つの機能に絞り、「写真のこの一部分を修正したい」というニーズに特化しました。
開発中に苦労した点
とにかく説明書が不要なくらいシンプルな設計としました。また、大きなボタンで、最近の4K対応などの高解像度ディスプレイでも見やすいユーザインタフェースを目指しました。
自動消去の機能については「対象物を塗って適用するだけ」という簡単な流れで実現できます。解析の難しい写真などは一発できれいに消えないこともありますが、そうした場合も「手動消去(クローンブラシ)で微調整し、最後にお好みでぼかして馴染ませる」といったように、品質にこだわりたい人にも納得いただけるように考えました。
一眼レフ風のフォーカス機能も「なぞって適用するだけ」という、自動消去と同じ非常に簡単な作業で実現するように工夫しました。
加工をするのにいろいろなパラメータを付けたくなりますが、そこはグッと我慢して、ワンクリックですべてを実現するようにしています。
ユーザにお勧めする使い方
まずは純粋にソフトを楽しむという目的で、いろいろな写真で自動消去を試してみてください。そして次にはぜひ、手動消去(クローンブラシ)にもチャレンジをしてみてください。最初は感覚をつかむのが難しいかもしれませんが、慣れると一切人物の写っていない、美しい風景写真も作ることができます。不要部分を消した上で、フォーカス機能で一眼レフ風に加工をしたりすると、よりゴージャスな写真に仕上がります。
そして「ココ消し君」には「元画像」というボタンが付いており、クリックすることで加工前のオリジナル写真と加工後の写真を見比べることができるのですが、完成したらぜひ、押してみてください。加工に手間をかければかけるほど、結果を見たときに爽快な気分になると思います。
今後のバージョンアップ予定
今後のバージョンアップについては未定ですが、ぜひ、お使いになって、弊社までご意見・ご要望をお聞かせください。
また今後、弊社で発売する製品との連携機能も計画しています。早速、「らくちんCDラベルメーカー19」との連携機能を搭載しました。DVDやCDなどのレーベルやケースの作成する際に、必要に応じて「ココ消し君」を呼び出し、画像編集をすることができます。「らくちんCDラベルメーカー19」シリーズをお使いの方は、Ver.19.1への無料アップデートプログラムを適用していただくことで連携することができますので、ぜひ、お試しください。
((株)メディアナビ)