キャラクタ同士の会話が楽しい、“お手軽”な“コミカル防衛ゲーム”。魔王軍を操作して、勇者の侵攻を食い止める。勇者らとの戦いに敗れた魔王は、打倒勇者・打倒女神の望みを次代魔王に託す
「決戦!防衛?魔王城!」は、四天王の中から次代の魔王を選び、制限時間内に魔王城の防御を固めて、勇者のパーティを撃退する防衛ゲーム。四天王のうち「誰が魔王になるか」で魔族との会話内容が変わるようになっており、バリエーション豊かな会話を楽しめる。四天王をはじめとした登場キャラはクセが強く、個性的。難易度は「イージー」「ノーマル」「ハード」の各モードから選択できる。
ゲームは、「勇者ハロルド」のパーティが魔王城の入口にたどり着いたところからはじまる。女神の力が宿る神器を手にしたハロルドらの襲来に恐れおののく魔王軍。魔王配下で最強の精鋭である四天王までが、やれ生理だの法事だのと、それぞれの個人的な事情を振りかざし、出撃を渋って押しつけ合っていた。
人のよい「魔王アルマノス」は、やむなく魔王城の門を開き、自ら戦いを挑むが、奮闘虚しく敗れ去る。しかし、死後も魔王の魂は消えず。歴代魔王に伝わる秘術「魂の継承法」によって、打倒勇者・打倒女神の志を継いでくれそうな次代の魔王を指名せんと漂っていた。
魔王の魂が次代魔王として目覚めさせるのは四天王のうち誰か? そして、歴代魔王の魂を継承した次代魔王は、勇者ハロルドらとの戦いに勝利できるのか……?
いずれも個性的かつ一長一短な四人から一人を選び、魔王城防衛の指揮を取らせる
次代の魔王候補はいずれもクセの強い四人。
「光魔騎士リューシアナッサ」は堕天使軍団長。光属性に耐性を持ち、ハロルドの攻撃を軽減できるのが特徴。しかし、口の悪さと元天使という出自から多くの種族から嫌われ、部隊編成には相応の資金が必要。端から交渉不能な相手もいるが、一方で自ら志願してくれるものもいる。
「魔王Jr.シグルズ」は、先代魔王の息子。四天王の中で最も戦闘能力が高いが、悪魔族のため、ハロルドから受けるダメージが二倍なる欠点もある。資金は最も潤沢。ただし、粗野で身勝手な性格で、多くの魔物に嫌われているため、従わせるには相場より高い金額が必要。そもそも協力者を探すこと自体が大変。
「デモンガール・サオー」はサキュバス軍団長。状態異常をかけることが得意。未成年のバイトで、資金は非常に少ないが、大半の魔物と友好的。無料ないし安価で協力してくれる者も多い。
「ダークジェネラル・スノリ」は、先代魔王の近衛隊隊長。戦闘力が高く、条件さえ整えば、ハロルド相手でもいい勝負ができる。魔物からの人望(?)も厚く、多くの魔物は指示に従ってくれる。運用資金はサオーに次いで少ないが、立場上、協力者に対価をきちんと支払う必要がある。温厚な性格から一部の残虐なトラップを拒否してしまい、使用できないという問題もある。
限られた資金を上手に使って魔物と交渉し、制限時間内に勇者撃退の布陣を完成させる
まず最初に、四天王の中から一人を選択して魔王とする。次に、選択した新魔王を操って魔王城の中を移動し、魔物に話しかけ、資金や人脈を利用して、守備部隊の結成・配備とトラップの作成・設置を行う。
契約に応じてくれる魔物の種類と必要な費用は、誰を新魔王に選択したかによって大きく異なってくる。魔物との契約が成立しても、その魔物の居所が勇者らの立ち寄るルートにない場合は、勇者らを誘導する餌として空箱やミミックを設置する必要がある。
作業に使用できる時間は、勇者らが門扉の封印を解除するまでの5分30秒ほど。ただし、魔物との会話中などは時間が停止する。トラップの設置にはそれぞれ異なる所要時間が必要(作業時間としてカウントされる)。魔物によっては対価として時間を要求するものもいる。門の前の外道法師に費用を渡して扉の封印を強化し、30秒ずつ時間を延長することもできる。
時間が尽きて門の封印が解除されると勇者らが魔王城内に侵入し、以降は魔物との戦闘やトラップの発動が自動的に進行する。プレイヤーが行えるのは、入力待ち状態のときに決定キーを押して、状況を進めることだけだ。