「真筆」は、マス目と手本の文字とで構成された、ペン字を練習するためのプリントの作成ソフト。常用漢字の“学校で習う学年”を指定したり、漢字の総画数などで選択したりして、練習する文字を絞り込むことができる。ユーザが画面に直接入力したり、ファイルから読み込んだ文字だけを練習プリントとして印刷することも可能。マス目設定をはじめとしたレイアウト、手本文字のフォントや色、マス目に対するサイズなどは、細かくカスタマイズすることができる。漢字の管理はデータベース「SQLite3」で行われる。

起動直後のメニュー画面に用意された項目は、

• 常用漢字 学校で習う漢字
• 漢字一般
• ひらがな
• カタカナ
• ユーザー作成練習プリント
• ページのテンプレート

「常用漢字 学校で習う漢字」では、「常用漢字に限定する」や「習う学年を指定する」といったオプションで文字を絞り込めるほか、「総画数」「音読み」「訓読み」で選択・指定したり、「常用漢字表の順で範囲指定」したりすることも可能。「直接入力する」では「直接入力した漢字だけを使用する」こともでき、さらにはファイルから読み込むこともできる。練習対象として選択した漢字は──印刷プレビュー画面のほか──一覧画面で確認できるようになっている。

「漢字一般」では、さらに「Unicodeで指定する」「JIS区点コードで指定する」「JIS水準で指定する」「SQL文で漢字を指定する」といったオプションを利用できる。

「ユーザー作成練習プリント」は、テキストファイル内の文字や、SQL文を使って抽出した文字をレイアウトして印刷できるもの。テキストファイルのサンプルとして、夏目漱石「草枕」の冒頭部が収められた二本のファイルが付属する。

「ページのテンプレート」では、用紙サイズ、手本のフォント、横書き/縦書き、枠線の色などを指定して、テンプレートを作成することが可能。手本文字の水平位置、垂直位置まで細かくカスタマイズできる。ヘッダ/フッタに文字や画像を追加することも可能だ。

印刷時には「ページレイアウトの既定値」による設定が適用される。用紙サイズや横書き/縦書き、マージン、一文字練習用の欄の数（手本付き欄×個と空欄×個）、さらには「一行を何文字の練習に使用するか」を指定でき、「漢字用」「ひらがな用」「カタカナ用」「ユーザー作成用」を個別に設定することができる。「既定値」ではなく、作成したテンプレートを使用して印刷することも可能だ。