高い倍率で拡大しても、高品位な画像を出力できるリサイズソフト。画質を低下させるノイズやジャギーの発生を抑え、シャープでクリアな画像を出力する。「Reshade」は、高画質な拡大・縮小を可能にする、リサイズ専用の画像処理ソフト。プリセットからの選択で、変換後サイズを簡単に指定できるほか、複数画像のバッチ処理や画像形式の変換などにも対応する。サイズや画質に関するパラメータの設定は、処理前および処理後の画像をプレビューで確認しながら行える。32bit版では最大30,000×10,000pixelまで、64bit版では無制限での拡大が可能。写真展用などの大判プリントにも対応する。読み込み可能な画像形式はBMP、CUR、GIF、ICO、JPEG、PCX、PNG、PNM、TIFFの9種類。出力時の形式はGIFを除く8種類から選択・指定できる。
設定は「メインオプション(Main Options)」「アドバンストオプション(Advanced Options)」「バッチ処理(Batch Processing)」で構成されたタブパネルで行う。
「メインオプション」では、画像の出力サイズや解像度といった基本的な設定と、画質に関するパラメータ、
- ノイズ・圧縮ひずみ除去(Denoise)
- ぼかし(Reduce Artifacts)
- エッジ強調(Texture)
- 近似性(Accuracy)
などの設定を行える。出力サイズは、解像度(Screen resolution)として登録済みのプリセットから選択できるほか、縦横の大きさをpixel値やインチ、cm、mm、ポイント、パイカ、コラムなどの単位で任意に指定することが可能。任意指定の際はアスペクト比を固定したり、解像度を指定したりもできる。「アドバンストオプション」では、JPEG画像の圧縮率や、画質と処理速度とのバランス(Processing Fidelity)、階調の精度(Smooth Gradients)の各項目を設定することが可能。さらに、「Reshade」を終了するたびにパラメータをリセットするか否かも選択できる。
画面下部の画像ビューアは、左右に二分割され、右側に元画像の縮小イメージが、左側には変換後のプレビューイメージが表示される。パラメータを調整すると、リアルタイムでプレビューに反映されるようになっている。
画面左側のプレビューイメージは、変換後のサイズに応じて表示範囲が変わる仕組み(元画像に表示範囲を示す枠線が表示される)。プレビューイメージ上でマウスホイールを回転させると──一見ズームアップ/ダウンするように見えるが──変換後のサイズが変わる。画面中央の分割線を左右にドラッグして、それぞれの表示サイズを変更することも可能。画像上をドラッグすると、表示範囲を移動させることができる。
画像一枚だけの変換であれば、出力サイズとパラメータの設定後、「save」ボタンをクリックして、ファイル名や保存先などを指定すればよい。複数画像をまとめて処理したい場合は「バッチ処理」を使用する。実行前に、対象となるファイルと出力先フォルダ、出力サイズ、命名規則、同名ファイルの出力に関するオプションなどを指定する。
バッチ処理での出力サイズは、
- 指定したサイズに統一する(Lock Final Size)
- 指定した拡大・縮小率で変換する(Lock Zoom)
のいずれかを選択する。さらに、出力サイズに合わせて画像を引き延ばしたり(Stretch)、切り抜いたり(Center-crop)することもできる。命名規則では、元のファイル名(File Name)、アルファベット(Serial Letter)、連番(Serial Number)、拡張子(Extension)を三つまで組み合わせて指定することが可能。例えば、アルファベット+連番+拡張子という組み合わせなら、A1.jpg、A2.jpg、A3.jpg……といった名前のファイルが生成される。アルファベットおよび連番の開始文字・数字、アルファベットの大文字・小文字も指定できる。