ソフトを開発しようと思った動機、背景
フォルダの中から必要なドキュメントを抽出したいときに、あるツールを使っていましたが、そのツールでは抽出条件にワイルドカードが使用できなかったため、抽出が不可能なパターンが存在しました。また、コピー元やコピー先を都度設定しなければならない点が面倒に感じたため、「もっと簡単にファイルを抽出できないか」と思い、過去に開発した「EzBk(Easy Backup)」(バックアップソフト)をベースに開発しました。開発中に苦労した点
コピーしたディレクトリやファイルをツリー形式でテキストファイルに出力する処理において、ディレクトリが大量の場合、処理速度がかなり低下したため、何度かロジックの組み直しを行いました。
ユーザにお勧めする使い方
ファイルのコピーを行う場合、抽出条件を柔軟に指定することが可能です。例えば、以下のようなパターンの場合に効果的です。
- (1)ファイル名や拡張子が固定でない場合
- ファイル名が「2016年計画書.docx」「2016年予算書.docx」「2017年計画書.docx」の場合、「計画書」のみを抽出したい場合は、「対象条件」に「*年計画書.docx」と指定すればOKです。
- 「*.R01」「*.R02」「*.R…」のように拡張子が固定でないファイルが含まれている場合、そのファイルのみを除外したい場合は、「対象外条件」に「*.R*」と指定すればOKです。
- (2)拡張子が似ているファイルが存在する場合
- 拡張子が「*.c」「*.cpp」「*.chm」で、「*.chm」は取得したくない場合、「対象条件」に「*.c*」、「例外、対象外条件」に「*.chm」と指定すればOKです。
今後のバージョンアップ予定
ご意見等いただきましたら、可能な限り機能改善を行いたいと思います。その他(工夫した点など)
パソコンに複数の「EzCpSelect」をインストールできるようにしました。一つめの「EzCpSelect」はある条件、二つめの「EzCpSelect」は別の条件として登録しておくことが可能です(「EzCp」のフォルダ名を一つめと二つめで別にしてください)。
ファイル名に「年月日_時分秒」「連番」「任意の文字列」を付与できるようにしました。
ディレクトリのツリーリストを、コピー処理を行わなくても出力できるようにしました。コピーする前に、フォルダの中にどんなファイルが含まれているか確認したいときに便利です(「ディレクトリツリーリストの作成」で「あり(コピー処理は行わない)」を選択してください)。
ファイルコピー前に、選択条件を都度、確認・設定できるように、ファイルの選択条件を設定する画面をコピー処理の前に起動できるようにしました。
アカウントに管理者権限がない場合は、当ソフトを「コンテキストメニュー」に登録することはできませんが、「送る」には登録することができます。
Unicode文字対応アプリケーションのため、各国のWindowsで動作可能です。そのため、画面やメッセージの内容が外国の方でもわかるように、英語標記に切り替えられるようにしています。
処理完了時に最前面に表示されるので、裏でコピー処理を行っていても処理完了を認識しやすいと思います。
処理状況ダイアログがなるべく邪魔にならないように、半透明のダイアログを採用しました。
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