書きかけのドキュメント、あとで参考になるかもと思って取っておいたファイル、重要だと思っていたファイルもそのときだけで、数ヵ月放置……。のちのちそれらのファイルの存在に気づき、ほとんどが不要であったり、そもそも内容を覚えていなかったり……。そんなファイルがディスクのあちこちに散らばっています。こまめにファイル整理のできない私にとってのひとつの解として、このアプリケーションを作成しました。「引っ越ししてから一年間開けなかった段ボールの中身は実はいらないもの」といわれたりしますが、だいたい似たような発想です。
加えて、若干ジョークのような気持ちが含まれています。「昨日あったファイルが、ない?!」──ちょっと悪戯的な仕様が前提になっています。人によっては致命的な状況になるかもしれませんが……。
技術的な特徴は、NTFS(ファイルシステム)のファイル参照番号という、ボリューム内(CドライブとかDドライブとかの単位)で唯一の値を管理して、ファイルを追跡していることです。そのため、ファイルを移動したり、修正したりしても、ファイルの場所を特定することができます。
今後のバージョンアップでは、悪戯的な視点から離れて、以下の通り、少し実用的な機能を追加する予定です。
- タイマーによるごみ箱への移動、任意のフォルダへの移動──いきなり削除するのではなく、いったん、ごみ箱あるいは、任意のフォルダに移動することで、致命的な状況を避けることができます
- 削除処理において、0x00、0xFFおよびランダム値を上書き──ファイルの内容を復元できないようにします
- フォルダ単位でのタイマー指定──ファイル単位の設定が煩雑なためです。特定のフォルダにとにかくファイルを置いておけば、気にしなくても何時かは削除されるようになります
などを考えています。肩の力を抜いて、楽しんでこのアプリケーションを使っていただければ幸いです。
(ムクネス)