Windows上でのファイル操作では、エクスプローラの使用は基本中の基本だ。特に移動やコピーなどでは「コピー元/コピー先のウィンドウをいかにすばやく開けるか」が、使い勝手に影響してくる。目的のウィンドウを選ぶには、タスクバーでアイコンを選択すればよい。Windows 95から導入されたタスクバーは、20年以上も改良されつつ使われてきただけあり、使い勝手は悪くはないが、「文句なし」かといわれれば、そんなことはないというのが現実なのではないだろうか。
「Explorer Supporter」を端的に説明すれば、「タスクバーの機能をウィンドウで実現したソフト」だ。ただし、切り替え対象がエクスプローラウィンドウに絞られている点が特徴。「ファイル操作が目的のエクスプローラウィンドウに対象を限定し、より効率的に使えるようにしよう」という発想だろう。
実際に使ってみると、確かにエクスプローラウィンドウの切り替え目的であれば、タスクバーよりはるかに効率がよい。タスクバーだと、アイコンでウィンドウを選ばなければならないのに対し、「Explorer Supporter」では、わかりやすいフォルダ名でウィンドウを切り替えることができる。
「Explorer Supporter」のような、フォルダ名を直接一覧できるインタフェースは、目的のエクスプローラウィンドウを「開く」には最も速い。本体ウィンドウはコンパクトで、邪魔になることもない。惜しむらくは、いったん開いたウィンドウをアイコン化(最小化)できない点だろうか。例えば「いま開いたウィンドウを再度クリックすると、ウィンドウがアイコン化される」ような仕組みがあれば、もっと使いやすくなりそうだ。
(天野 司)