直感的に操作でき、ストレスの少ない入力環境を実現する“手書き”日本語変換・入力システム。読めない文字でも、見たままを書き写して入力できる。「mazec(マゼック) for Windows」は、タッチパネルやタッチパッド、マウスなどで書いた手書き文字を、日本語に変換・入力できるソフト。ユーザの入力した文字が認識されると入力エリア上部に変換候補が表示され、候補をクリック/タップすれば、アプリケーションに入力できる仕組み。ど忘れして出てこない漢字、画数が多く難しい漢字でも、ひらがな入力で正しく変換してくれる。
- 冒頭数文字の入力で該当する単語/フレーズを変換候補に表示する予測変換機能
- 認識候補を文字ごとに修正したり、文字の間隔を調整したりして、正しく認識させる機能
- クセ字の自動学習機能
- 略字などの字形登録機能
なども搭載する。単語や文節の冒頭数文字を入力するだけで、予測変換機能がさまざまな候補を表示。すべての文字を手書き入力する必要がない。さらに確定後、続く文字も候補として表示してくれるため──例えば「私」を手書き入力で確定すると、自動的に「の」「は」「に」などの助詞や句読点などが候補として表示される──効率的に作業を進められる。手書き入力時に漢字とひらがなを混ぜ書きにしても、正しく変換候補が表示される。
変換候補が入力エリア上部に表示されるのとは別に、入力したそれぞれの文字のそばには、認識された文字の候補も表示される。手書き文字のすぐ上には、認識された候補から特に有力なものが2〜3個程度表示され、ユーザのクリック/タップに応じて予測変換の候補も変化する。
認識候補は、漢字、ひらがな、カタカナなどの文字種に応じて背景色が色分けされる。例えば、ひらがなの「り」とカタカナの「リ」なども、どのような文字種として認識されているのかがわかりやすい。
一方、入力エリア下部には一文字ごとに認識候補を示す下線が引かれ、下線右端の「∧」アイコンをクリック/タップすると、すべての認識候補がホップアップ表示される。
手書き入力では、
- 漢字の偏と旁(つくり)の間隔が開いてしまい、一文字のつもりが二文字として認識される(「動」のつもりが「重」と「力」になる)
- 二文字のつもりが、間隔がつまりすぎて一文字と認識される
といった場合がある。このような場合は、ストロークの中間付近で長押しするとジグザグの区切り線が現れ、区切り線をドラッグして間隔を変更すれば、「どこまでを一文字と認識してほしいか」を調整できる。単語や文節よりもやや長めの文章を入力することも可能。入力エリア右端のグレーの部分に達すると、自動的にエリアが横スクロールして、続きを入力できるようになる。オプションでは、この自動スクロールのON/OFFの切り替えや、自動スクロールの判定を行う領域の大きさを指定できる。
「Tab」「半角(スペース)」「Enter(改行)」は、入力エリア右端に専用のボタンが用意され、入力エリアが空白(何も認識されていない)のときにクリック/タップすると、アプリケーション側に直接、これらを入力することが可能だ。
入力エリアの手書き文字を消去するには、「Delete」ボタンをクリック/タップすればよい。1ストロークごとに消去される。さらに「Delete」ボタンを長押しすると「All」「A」の二つのボタンが表示され、「All」では入力した手書き文字すべてを、「A」では1文字分を消去できる。
そのほかにも、
- アプリケーション側の挿入ポインタ(入力カーソル)の移動
- 入力文字種の選択
- 単語登録
といった機能を備える。自動学習のON/OFFおよび学習内容のクリア、候補文字の表示サイズ指定なども可能だ。