任意のフォルダを監視し、新たにファイルが作成されたり、コピーされたりすると通知してくれるソフト。監視対象のフォルダごとに細かくオプションを設定できるのが特徴。「クイック追加」でフォルダを登録すると、新規ファイルの作成とサブディレクトリの監視がONなっているが、そのほかにファイルの変更や削除、リネームなどのイベントも指定できる(管理者権限で起動すると、さらにファイルアクセスの監視も可能)。監視対象も、初期状態では「ディレクトリとファイル」だが、「ファイルのみ」や「ディレクトリのみ」を選ぶことも可能だ。
そのほかにもフィルタ設定で対象ファイル/フォルダを絞り込んだり、外部のアプリケーションやスクリプトを使って、さまざまな処理を実行させたりできるようになっている。
これらを監視対象のフォルダごとに設定できるので、腕に覚えのある方ならファイル管理の自動化に役立つはず。「ネットワーク経由で共有フォルダに集約したファイルを整理する」ような作業を行っている方には、特に便利だろう。
テキストログの表示にはリッチテキストが使用され(初期状態)、ファイルのステータスを「新規なら緑」「削除なら赤」「変更なら青」というように色分け表示してくれる。ハイパーテキストリンクも有効なので、ファイルのパスをクリックすれば、すぐにファイルにアクセスできるのも便利だ。
ハイパーテキストリンクは、ファイル名を含まないように設定することも可能で、この場合はファイルがあるフォルダが開かれる。好みに応じて使い分けるとよい。リッチテキストを使わず、プレーンなテキスト表示に変更することも可能だが、その場合は色分けやハイパーテキストリンクが使えなくなる(その代わり、表示は高速になる)。
本稿でご紹介したのはフリー版だが、有償版の「PRO」で機能制限を解除(アンロック)すると、サウンドの再生や電子メールでの通知、データベースの利用なども可能になる。本格的に使いたい方は「Directory Monitor PRO」もチェックされてみてはいかがだろうか。
(福住 護)