トランスコードコピーやモバイル機器に転送するためのファイル変換を行う場合、「処理の高速化」は重要なポイント。トランスコードせず、メディアタイプを変換するだけであれば、必要となる時間はほぼメディアの読み出し/書き込み時間だけだが、トランスコードを行う場合は、大半の時間が動画のエンコードに費やされる。

「DVDFab6 BD＆DVD コピープレミアム」では、この問題をCPUやグラフィックチップが持つハードウェア支援機能の利用で解決している（DVDFab Lightning Shrink）。この機能自体は、今回のバージョンから搭載されたわけではなく、以前のバージョンから搭載されており、しかもほかの多くの動画編集ソフトも同種の機能を持っている。

しかし、最近のモバイル機器の充実の結果、トランスコードの高速化が、これまでにも増して重視されるようになってきた。「DVDFab6 BD＆DVD コピープレミアム」では、iPhone/iPadへ容易に動画を転送できるよう、変換後の動画を直接iTunesに登録できるようになったが、これもモバイル機器での再生を重視してのことだろう。より重要度が増したトランスコードを効率的に行える、魅力的な新バージョンだ。