“数学的にまったく新しい発想”で作られたファイル圧縮・暗号化ソフト。暗号化の鍵が毎回ランダムに生成される「無限鍵暗号」を採用する。「無限鍵暗号(Fcode)」は、簡単な操作でファイルの安全性を確保できる、高速動作の圧縮・暗号化ソフト。シンプルなデザインの画面で、はじめてでも戸惑うことなく使える。ユーザが同じパスワードを使い続けても、暗号化には毎回異なる鍵が生成され、仮に特定の鍵が解かれるようなことがあっても、その鍵でほかの暗号文を復号することはできない。AES256bit暗号と組み合わせて、より安全性の高い二重暗号化ファイルを作成することも可能だ。
メイン画面の「ファイル」欄にファイルをドラッグ&ドロップし、「暗号」ボタンまたは「復号」ボタンをクリックすると、パスワード入力画面が表示されて、暗号化・復号化の操作を行える仕組み。複数のファイルをドラッグ&ドロップして暗号化を行った場合は、ひとつのファイルにまとめられる。
暗号化を行う際は、圧縮暗号方法とパスワードとを指定する。圧縮暗号方法は、
- Zip(PW無)
- Zip(PW付)Win7.8解凍可
- Zip(AES256bit暗号)
- 無限鍵暗号
- 2重暗号
から選択することが可能(「無限鍵暗号」は、初期状態では非表示)。「Zip(PW無)」を選んだ場合は、アーカイブ(書庫)ファイルの作成(圧縮)のみが行われ、そのほかでは暗号化と同時に圧縮が行われる。「無限鍵暗号」は、本ソフト独自の方式。計算ではなく、ランダムに抽出された乱数表を参照して暗号化が行われる。もし、ある鍵が解読されたとしても、別の暗号化ファイルを復号することはできない。
「2重暗号」は、「Zip(AES256bit暗号)」で暗号化されたファイルを、さらに「無限鍵暗号」で二重に暗号化するもの。「2重暗号」では、二つのパスワードを指定する必要がある。
暗号化に関する設定は、ファイルをやり取りする相手ごとに登録できる。ドロップダウンリストで名前を選ぶだけで、あらかじめ登録しておいた圧縮暗号方法とパスワードが適用されるため、そのつど設定する手間が省ける。相手先の登録方法には、
- 通常の暗号化で指定した暗号化方法とパスワードをそのまま登録する
- 相手先登録コマンドを使って事前に登録しておく
の二つがある。相手先を登録する場合には、パスワードの自動生成機能を利用することが可能。パスワードの桁数はユーザが任意で指定できる。ドロップダウンリストからの選択では最短でも13桁、最長では257桁もの長大なパスワードを作成することが可能だ。オプションでは、「無限鍵暗号(Fcode)」の起動自体をパスワードロックしたり、圧縮ファイル・解凍ファイルの出力先を固定したりすることが可能。圧縮を行わず、暗号化のみを行うファイル形式や、暗号化・圧縮どちらからも除外するファイル形式なども指定できる。
デスクトップにショートカットアイコンを作成しておくと(アイコン作成機能が用意されている)、アイコン上へのドラッグ&ドロップでファイルの登録を行える。デフォルトの相手先を登録しておけば、暗号化(または復号化)までを自動で行ってくれる。そのほか、コマンドラインからの実行にも対応する。