毎年、この時期になるとバージョンアップが行われる“定番”動画再生ソフト「PowerDVD」。「バージョンアップでどのような機能が追加されるか」によって、その年の動画のトレンドを読み取ることができる。今年は、AV機器との協調動作に重点が置かれているようだ。新たに搭載された「TVモード」では、パソコンのように人間が近くで操作しなくても、ソフトを操作することが可能。もっとも、操作するのに(パソコンに接続された)マウスやキーボードが必要となるのであれば、せっかくの新しいインタフェースも意味はなくなるが、そこはスマホアプリ「PowerDVD Remote」でカバーできる。スマホアプリらしいスライド操作は便利だし、Wi-Fi接続なので、赤外線リモコンとは異なり、リモコンをパソコンに向ける必要もない。ChromecastやApple TVと連動できる「メディアキャスティング」により、パソコンとテレビとを有線で接続する必要もないし、ネットワーク配信に対応していないテレビでも使える。テレビで使用するときだけでなく、Widnowsタブレット上で「PowerDVD」を使用する場合にも便利だ。
さらにSeeQVaultにも対応した。今年のバージョンアップは、4Kサポートや高リフレッシュレート、ハイレゾの高サンプリングレートへの対応など、上限を向上させる「性能面」だけでなく、利用範囲を拡げる「質的な面」にも取り組んだ内容だ。
(天野 司)