BD/DVD/CDなどのディスクメディアをはじめ、MD、DAT、ビデオカセット、メモリカードなどに使えるオリジナルラベルの作成ソフト。新バージョンになり、編集画面のインタフェースが改善された。「らくちんCDラベルメーカー」は、BD/DVD/CDなどのディスク/ケースに貼るラベルを、オリジナルのデザインで作成・印刷できるソフト。光学ディスクのラベル面に直接プリント(ダイレクト印刷)したり、市販のラベル用紙に印刷したりできる。メディアの種類や使いたい用紙のメーカーを指定して、テンプレートを選択したら、あとはサンプルの文字や写真を入れ替えるだけ。簡単な操作でラベルが完成する。新バージョン「18」では編集画面のレイアウトが一新され、デザインエリアと編集ツールエリアとを分離。より快適に利用できるよう改善された。Windows 10にも正式対応。前バージョン「17 Pro」版で好評だった機能が「18」の標準版に多数、取り入れられた一方、「18 Pro」のみの限定機能も数多く追加された。
起動時に表示される「らくちんナビ」を使用すれば、印刷したいラベルのジャンルに応じた機能を簡単に呼び出すことが可能。ジャンルの選択後は、ラベル用紙のメーカーと用紙名を選び、ウィザード形式でテンプレートや背景柄を選ぶだけで、レイアウトが完成する。専用のデザインが用意されているラベル用紙もあり、登録されたテキストや写真を入れ替えるだけでよい。
「らくちんナビ」を使わずに、白紙の編集画面で用紙やメディアを設定して、レイアウトを作成することももちろん可能。逆に、通常のレイアウト画面から「らくちんナビ」やテンプレート選択画面を呼び出すこともできる。
ラベル編集画面はデザインエリアが左側に、編集ツール類は右側に集約された。デザインエリアはタブ切り替え式で、同じ用紙設定の中で異なるデザインのラベルを作ることができる。
用紙ジャンルは「CD-R・DVDラベル」「CD・DVDケース」「定型用紙」「AVオーディオ」「AVビデオ」「AVメモリカード」「OA」「その他」「ユーザー定義」に分類され、ユーザがジャンルを選択すると、さらにメーカーごとに用紙のリストが表示される仕組み。メーカー別のほか、ラベルの用途から絞り込んだり、用紙名を文字列検索したりすることも可能。一度使用した用紙は「最近使った用紙」に履歴として登録され、さらに「標準の用紙にする」オプションでデフォルトの用紙として設定できる。登録済みの用紙設定を編集し、ユーザが新たな用紙設定を登録することも可能だ。
レイアウト機能には、文字、背景柄、イラスト、写真・画像ファイルなどのツールが用意されている。文字入力では色や影、縁取り、変形などを指定することが可能。バナー風のレイアウトが施された「目立ち文字」ツールも利用できる。
テキストは、音楽CDやフォルダ内のファイル、プレイリスト、CDDBなどからデータを自動的に取得することが可能。あらかじめクリエイター情報やプロダクト情報を登録しておけば、入力画面で簡単に選択できるようになる。
画像のレイアウトは、付属のイラストを選択したり、任意の画像を指定したりして行える。複数枚の写真・画像をまとめてレイアウトすることも可能で、例えば「写真を円周上に配置する」ような手間のかかるデザインも簡単だ。描画ツールは、直線、曲線、矩形、楕円、矢印の五つを利用できる。
そのほかにも、メインメニューからのみ実行可能な機能として、特殊な装飾を施した「飾り文字」(目立ち文字とは別の機能)、さまざまな書式を選べる「日付・時間...」などの文字やJAN/QRコードの作成機能も備える。
配置したオブジェクトはドラッグで自由に移動させることが可能。「グリッドやほかのオブジェクトに自動でスナップ」「円周に沿って移動」などのオプションを使い、簡単にレイアウトを作成できる。
作成したラベルは、用紙全体を印刷することも、選択した任意のラベルだけを印刷することも可能。BMP/JPEG形式の画像として保存することもできる(それぞれ画面サイズ以外に180dpi、360dpiでも保存できる)。
姉妹ソフトと連携することにより、
- パソコン画面のキャプチャ
- 動画からの静止画の切り出し
- Wi-Fi経由での動画読み込み
- 写真共有サイトからの検索・取り込み
などにも対応する。