技能を発動したり、能力や耐性を上げたりできる「獄卒玉」システムが特徴の“和風地獄巡りRPG”。謎解きを楽しみながら、脱獄した元同僚を追跡してゆく。地獄で獄卒として働いていた囚人「イミナ」は、処長の命により脱獄した元同僚を追跡する
「奈落天蓋」は、地獄を舞台にした和風RPG。デザインが印象的な獄卒獣と戦って咎(レベル)を上げ、魎(お金)を稼いで仕掛けや謎を解きながら、五つの階層に分かれた地獄の中を探索してゆく。戦闘で弱らせた獄卒獣は「獄卒玉」に封印することが可能。「獄卒玉」は強敵との戦闘に利用したり、謎や仕掛けの攻略に使ったりできる。
ゲームの主人公は、地獄に堕とされた男「イミナ」。模範囚獄卒登用制度により、囚人でありながら阿鼻地獄の小地獄のひとつ「烏口処(うこうしょ)」で獄卒として働いていた。物語は、イミナが処長に呼び出されたところからはじまる。
烏口処長のもとを訪れたイミナが命ぜられたのは、同僚「ヨミ」の追跡と討伐。ヨミはイミナと同じく、獄卒に登用された囚人だったが、地獄を裏切って烏口処から脱走したという。しかも、大事な仕事道具「獄卒玉」をあらかた焼いていくという念の入れようだ。
地獄の権威を守るためにも、ヨミが地上に出る前に処分しなくてはならない。こうしてイミナはヨミを追って、地獄巡りをすることになる……。
地獄の階層をまたぐには、さまざまな障害をクリアする必要が
地獄は五つの階層に分かれ、各階層には八つの小地獄(街やダンジョンのようなもの)がある。さらに小地獄には、それぞれの管理処長がいる。処長は鬼だったり、知性のある獄卒獣だったり、元囚人だったりとさまざま。なかには戦闘に勝利することでパーティメンバーになってくれる者や、必要なときにアイテムを使って呼び出し、使役できる者もいる。
各小地獄で重要なのが「カリー屋ナマステ」の存在。ここでカリーを食べると、体力と気力を完全回復させることが可能。たとえ戦闘でメンバーが全滅しても、親切な獄卒が最後に食事をしたカリー屋に連れ戻してくれ、そこからゲームを再開できる。さらに、とあるクエストを達成すると、食事したことのあるカリー屋に自由に飛べる術技を修得できるようになっている(階層を飛び越えることはできない)。そのほか、小地獄によっては武器屋やアイテム屋(のようなもの)が存在することもある。
玉の中に封印すれば、獄卒獣の能力をアイテムとして活用できるようになる
「奈落天蓋」で最も重要なアイテムが「獄卒玉」。戦闘で弱らせた獄卒獣を封印して、アイテムにできるものだ。できあがった獄卒玉は、戦闘中などに使用でき(回数制限あり)、装備すれば能力アップや各種耐性アップなど、さまざまな加護を得ることができる。
獄卒玉は、ゲームをクリアするにはなくてはならない。適切な獄卒玉を携えていないと進めない場所が多いし、仕掛けを解除するにも獄卒玉が必要になることが少なくない。獄卒玉を集めて渡すクエストも多数存在し、クエストでは数多くの有用なアイテムを入手できる。まともに戦ったらとても勝ち目のないボスとの戦闘でも威力を発揮する(ボス戦では状態異常も効果大)。
敵との遭遇は(基本は)ランダムエンカウント方式。一部のザコ敵とボスはシンボルエンカウント方式となっている。戦闘はターン制で行われる。攻撃は各自の固有装備または固有スキル(獄卒術、神仙術、妖術)を使って行う。ただし、敵を獄卒玉にするには、倒してしまってはダメ。敵の体力を「1」だけ残す、特殊な攻撃を行う必要がある(そうした攻撃ができないキャラに対しては【←】/【→】キーを同時に押して「何もしない」を選択することもできる)。