メインとなるのは縦スクロールの操作性を改善する「慣性ホイール」と、中央ボタンを使った「横スクロール」の二つ。マウスボタンへの機能割り当てやジェスチャーも利用できるが、「マウスボタン割当て」は、中央ボタンとサイドボタン1/2が対象。割り当て可能な機能も各ボタンにつきキー入力三つまでに対応する。「ジェスチャー割当て」では、ジェスチャー自体を定義するのではなく、中央ボタンを押しながらの上下左右四方向の移動についてキー入力を割り当てられる。

つまり、スクリプトを必要とするような複雑な処理を目指したものではなく、キーボードショートカットのようなちょっとした操作をより便利にするためのユーティリティといった感じだ。

「マウスボタン割当て」「ジェスチャー割当て」のどちらも、設定画面の「＜」/「＞」ボタンをクリックすることでキー入力を割り当てるようになっている（どんなキーを登録できるのかが一覧できず、目的のキーへたどりつくまでにはちょっと手間がかかる）。

ひとつの設定項目に対して三つのキー割り当てが縦に並び、これをどう使うのかも、設定画面を眺めているだけではちょっとわからなかったが、例えばキーボードショートカットのように「二つの修飾キー＋アルファベットキーを登録できるようになっている」と考えれば、すぐに理解できるはず。ここがわかってしまえば使いこなしは簡単だ。