ホイールや中央ボタンなどを利用して、マウスの操作性を向上させるユーティリティ。半角入力モードへの強制切り替え機能や、モニタ全体の明るさを下げて眼を労わる機能も備える。「ネズミス」は、マウス操作をより便利にし、マウス/キーボード使用時の煩わしさを解消するためのソフト。ホイールまたは中央ボタンを使った二つの操作(慣性ホイール、横スクロール)に加え、中央ボタンを押しながらのマウス移動(ジェスチャー)にキー入力を割り当てたり、中央ボタンをはじめとした三つのボタンにキー入力を割り当てたりすることも可能。特定のウィンドウを操作対象から除外させることもできる。
利用できる主な機能は、
- 慣性ホイール
- 中央ボタンで横スクロール
- マウスボタン割当て
- ジェスチャー割当て
- 全/半ボタン二度押しで半角
- 画面を暗くする
各機能は個別にON/OFFを指定することができる。「慣性ホイール」は、マウスホイールによるスクロールに慣性を定義できるもの。マウスホイールを動かした際の持続時間を指定することで、なめらかなスクロールを可能にする。持続時間のほかにスクロールの速度も指定できる。
「中央ボタンで横スクロール」は、マウスの中央ボタン(ホイール)を押したまま動かしたときに、画面を横方向にスクロールさせることができるもの。
「マウスボタン割当て」は、マウスの「中央ボタン」「サイドボタン1」「サイドボタン2」の各ボタンに対して、それぞれキー入力を三つまで割り当てられるもの。【Enter】/【Tab】キーをはじめ、ファンクションキーやテンキー、アルファベットキーなども指定できる。例えば【Ctrl】/【V】/【Enter】の三つを割り当てると「クリップボードの内容を貼り付けたあとに改行」という動作となる。
「ジェスチャー割当て」では、中央ボタンを押しながらマウスを動かした場合(ジェスチャー)にキー入力を割り当てられる。マウスの動きは上下左右の四方向を指定でき、方向ごとにジェスチャーのON/OFFを指定できる。割り当て可能なキーは「マウスボタン割当て」と同じく三つまで。マウスを動かしたあと、中央ボタンをリリースするまで、「連打間隔」の設定にしたがってキー入力が繰り返される。さらに、ジェスチャーを認識するための「始動距離」も設定できる。
「慣性ホイール」「中央ボタンで横スクロール」「マウスボタン割当て」「ジェスチャー割当て」は、いずれもウィンドウごとに機能を無効化(NG設定)することが可能。設定画面を開いているときにほかのウィンドウを選択すると、無効化の設定対象として認識される。
「全/半ボタン二度押しで半角」は、【半角/全角】キーの二度押しで強制的に半角入力モードへ切り替える機能(三度以上で全角入力モード)、「画面を暗くする」は、モニタ全体に半透明のスクリーンをかけるようにして輝度を下げる機能だ。
そのほかにも、半角から全角への切り替え時とマウスジェスチャーの使用時にサウンドを鳴らすオプションや、「スタートアップ」「送る(SendTo)」両フォルダを開くためのボタンも用意されている。