オフィスアプリケーションなどで作成した文書から直接、PDFファイルを作成できる仮想プリンタドライバ。「Doro::Free PDF Printer」は、アプリケーションで作成している文書を手軽にPDFファイルとして出力できるソフト。仮想プリンタドライバとしてインストールされ、アプリケーションの「印刷」機能で「Doro PDF Writer」を選択・実行することでPDFファイルが出力される。オプション設定を必要最小限に絞り込み、使い勝手のよさを実現している。
PDF作成に関するオプションの指定は、「印刷」実行後に表示されるダイアログで行う。ダイアログでは、出力するファイルの名称と保存先フォルダを選択できるほか、「概要」「セキュリティ」「設定」の各タブ画面で、いくつかの項目を指定できる。
「概要」では、PDF文書の「タイトル」「サブタイトル」「キーワード」「作成者」「PDF変換」の五つのテキストボックスにメタ情報を入力することが可能。「PDF Viewerを起動する」というチェックボックスもあり、ONにするとPDFファイルの作成終了後に自動的にビューアが起動し、内容を確認できる。
「セキュリティ」では、128bitアルゴリズムによる暗号化と、内容のコピーおよび印刷許可に関する権限を設定できる。文書を開くためのパスワードと二つの権限のパスワードを個別に設定できるようになっている。
「設定」では、「アップデートを自動的に確認する」オプションを指定でき、最終確認日時も表示される。さらにダイアログには表示されない、より詳しい設定を行うことが可能。設定はDoro.iniファイルを編集して行う。クリックすると関連付けられたテキストエディタが起動して直接、iniファイルの内容を編集できる。
Doro.iniでは、
- メタ情報に使用するデフォルト値
- 同名ファイルが存在した場合の処理方法
- 画像の解像度
- PDF文書のバージョン
- 暗号化ファイルの作成方法
- PDF以外のPNG/JPEG/TIFF形式での出力
- ページレイアウトの選択
などを設定することができる。