「A5:SQL Mk-2」は、さまざまなデータベースに接続して直接、SQLを実行したり、データを参照したりできるソフトだ。商用のデータベースやオープンソースでも業務用途で使われるようなデータベースに対応するのが特徴となっている。しかし、特に商用ソフトであれば、この種のツールが付属していることも多い。例えば、Microsoft SQL Serverでは「SQL Server Management Studio(SSMS)」を利用できる。にもかかわらず、「A5:SQL Mk-2」が必要とされることがあるのだろうか。
その答えとなるのが「異なる種類のデータベースに同時に接続」できる点だ。上記の「SSMS」では、たしかにMicrosoft SQL Serverに接続するだけであれば、ほかのソフトを使うニーズはそれほど高くないかもしれない(それでも「A5:SQL Mk-2」の方が便利な機能が数多くある)。しかし、いざそれ以外のデータベースに接続しようとすると、ODBCなどの汎用API経由となるため、「Microsoft SQL Serverに対しては実行できる機能が使えない」こともある。
「A5:SQL Mk-2」ならば、多くのデータベースに対してネイティブか、それに近いAPIを使って接続するため、特定データベース向けのソフトと比較すると、データベースの種類にかかわらず、高度な機能を利用できる。要するに、複数種類のデータベースを使わざるを得ない人でも、ソフトごとの操作性を均一化でき、効率的に作業できるようになる。
さらに便利なのが、特にExcelなどとの動的データ交換機能だ。中間ファイルを生成することなく、いきなりExcelにデータを送ることができるため、データ解析操作などが大幅に効率化される。企業ユースなどでデータベースのメンテナンス作業が多い方には極めて便利なアプリケーションだろう。
(天野 司)