随所にさまざまな仕掛けや遊びが仕込まれた、非常に自由度の高いゲーム。細かい説明はなく、最初のうちは何をどうすればよいのかわからずに戸惑うかもしれないが、事務所で依頼を受けたら、とりあえず外に出て、あちこちうろつきながら、気になったところをクリックして回ろう。「受けた依頼を手早く解決することにこだわることなく、試行錯誤しながら、作者がゲームに仕込んだお遊びそのものを楽しむ」ことが主眼のゲームであるようだ。
受けることのできる依頼は「ネコさがし」「犬さがし」「思い出の玩具」「変態趣味」「浮気調査」「アンケート調査」「ドロボウを捕まえて!」「路上で弾き語り」「ビンコレクター」「銀行強盗」「究極の食材」など、多種多様。難易度もさまざまで、依頼を聞いた瞬間に解決方法を思いつくものから、いったいどうやったら解決に至るのかまったくわからないものまである。
捜査に行き詰まったときに頼りになるのが「遠い町」に住んでいる情報通じいさん。話しかけると解決のためのヒントを与えてくれる、ありがたい存在だ。ただし遠い町は本当に遠く、ゲーム内時間で片道30分弱かかる。気軽に聞きに行けないのが難点か。
(秋山 俊)