シンプルなインタフェースで使いやすい画像編集ソフト。操作パネルのスライダーをドラッグして画像を補正したり、フィルタ加工を行ったりできる。「PC Image Editor」は、デジカメ写真などのリサイズやカラー補正、フィルタ処理などを行えるソフト。スライダーを操作してパラメータを変更するとミニウィンドウが現れ、適用後の画像をプレビューできる。数値を直接入力してパラメータを指定したり、ヒストリー機能で複数回の操作を一気に遡って、編集し直したりすることも可能。対応する画像形式は、BMP/GIF/JPEG/TIFF/PCX/PNGなど、計11種類。フィルタはブラーやシャープ、モザイク、エンボスなど、計15種類が用意されている。
メイン画面は、右側に操作パネル、左側にはビューアが、そして上部には6個──ファイルのOpen、Save、Undo、Redo、Print、Scan──の大きなツールボタンが並ぶ構成。さらに画面下部には、回転・反転、ズームイン/アウトなどのツールが用意され、現在表示中の画像のサイズも確認できる。
メニューバーはなく、編集用のコマンドはすべて画面右側の操作パネルにグループ化されている。グループはアクティブなものだけが展開し、そのほかは自動的に折りたたまれる仕組み。画面右下(コマンドグループの下)には、操作の履歴が表示されるヒストリーパネルがあり、複数回の操作履歴を一気に遡ることができる。
操作パネルのコマンドグループは「Adjustments(修整)」「Filters(フィルタ)」「Effects(回転・変形)」「Resize(リサイズ)」の四つ。
「Adjustments」は、色調補正などの基本的なレタッチ機能が集められたグループ。「明るさ」「コントラスト」「彩度」「ガンマ」「色相」「明度」の各スライダーと、「自動コントラスト」「自動レベル」「反転」の各ボタン、RGBの調整用スライダーがある。
「Filters」では、シャープネスやぼかしなどの加工を行うことが可能。シャープ、ぼかしのバランス調整、ズームブラー、モーションブラー、ガウシアンブラー、ノイズ、ディフューズ、モザイクなども利用できる。ハーフトーンとエンボス加工用のボタン、リセット用のボタンもある。
「Effects」は、回転、リプロデュース(四分割や九分割などに加工する。最大32×32)、渦巻き、スキュー、パースペクティブなどの特殊加工用コマンドのグループ。リセット用のボタンもある。
「Resize」では、指定したpixel値やパーセンテージで画像をリサイズできる。プリセット(Predefined)のドロップダウンリストには写真用、Web用、モバイル機器用など、計20パターンが登録済み。このうち写真用では2×3、4×6、5×7、8×10の各アスペクト比を縦置き(Portrait)、横置き(Landscape)で選択できる。
コマンドは(基本的に)スライダーで操作する。操作を開始すると、ミニウィンドウがポップアップして適用後の画像がプレビュー表示され、ユーザがマウスボタンをリリースすると、ビューアの画像に反映されるようになっている。