アプリケーションと本来のプリンタドライバとの間に入って動作する仮想プリンタドライバ。その際、不要ページの印刷対象からの除外やインク使用量の軽減、グレイスケール化などを指定でき、印刷にかかるコストを抑えられる。アプリケーション側の「プリンタの選択」で「GreenCloud」を指定して印刷を実行すると「GreenCloud」が起動するという、PDF作成ソフトなどでおなじみの操作スタイル。プレビューエリアのページサムネイルをクリックするだけで印刷対象から除外(または除外からの復帰)できるため、除外したページの数に応じて「何枚の用紙を節約できるか」を事前に確認できる。
このときちょっとだけ注意しなければいけないのが、サムネイル上に現れるアイコンのデザイン。赤い×マークのものと緑のチェックマークの2種類のアイコンがあるが、このうち実際に印刷されるのは「ポイント時に赤い×マークが表示される」ページ。つまり、印刷から除外して節約されるページが緑のチェックマークで表される。実際には、このアイコンはサムネイルをポイントしないと出てこないので、むしろ「マゼンタで強調表示されたページが除外されるページ」と覚えた方がわかりやすい。
さらにもうひとつ注意しなければならないのは、フリー版では印刷の上限が10ページ(用紙10枚)までとなっていること(制限を越える場合はメッセージボックスで警告してくれる)。大多数のユーザにとって、ひとつの文書で10ページ以上にも上ることはあまりないかもしれないが、複数の文書を連続して印刷ジョブに登録すると「GreenCloud」上で結合され、10ページを超えてしまう場合もある。念頭に置いておいた方がよいだろう。
(福住 護)