インクや用紙の消費量を節約できる“エコ仕様”の仮想プリンタドライバ。プリンタで印刷する代わりにPDFファイルで保存したり、クラウドサービスにアップロードしたりすることもできる。「GreenCloud Printer」は、インク消費量の調節や用紙への複数ページの割り付けなどにより、印刷コストの軽減を図るソフト。インクの節約は「しない」も含めて四段階から選択することが可能。複数ページの均等割り付けでは、最大4ページまでを1枚の用紙にまとめられる。不要なページはマウスクリックだけで出力対象から除くことができる。「用紙やインクをどの程度、節約できたか」は、画面上で確認することが可能。フリー版では1回の印刷で最大10ページ(用紙10枚)までを出力できる。
インストール時に「通常使うプリンタ」として組み込まれ(インストール時にチェックを外さない場合)、アプリケーションで印刷を実行すると「GreenCloud Printer」の操作画面が開くようになる(コントロールパネルには「GreenCloud」というアプレット名で登録される)。
操作画面は、左側に各種機能およびオプションを設定するための操作パネル、右側には印刷対象のプレビューエリアが配置された構成。操作パネルには、印刷に使用するプリンタの選択用ドロップダウンリストと印刷実行用のボタンのほか、
- Save as PDF
- Send by email
- Send to Dropbox
- Send to Google Docs
- Send to Minus
の各機能が用意され、プリンタで印刷せずにPDFファイルで保存したり、電子メールに添付して送信したり、Dropboxなどにアップロードしたりできるようになっている。オプションでは、用紙1枚に対して1ページ、2ページ、4ページから選択して均等割り付けを指定することが可能。印刷部数やインクセービング(None、Small、Medium、Highの四段階)、グレイスケール化、両面印刷の指定も行える。プレビューエリアは、均等割り付け指定に応じて表示が変化する。表示倍率を変更することも可能。割り付けられた各ページのサムネイルをマウスでポイントするとサムネイル右上にアイコンが表示され、クリックにより印刷対象と除外されるページとが切り替わる仕組み。除外されるページはマゼンタの半透明色で示される。
画面最下部は統計データの表示エリア。現在設定中の印刷ジョブおよび累計の印刷枚数、節約した枚数がわかる。
オプションでは、「GreenCloud Printer」で印刷する際のデフォルトプリンタを指定したり、PDFファイルの出力先として表示されるサービスを選択したりできるほか(不要なものをOFFにできる)、印刷コストのシミュレートに使用される「1ページあたりの基本コスト」の設定、PDF作成時に埋め込むフォントの指定なども可能だ。
無料で使用できるが、継続使用するにはメールアドレスを登録してアンロックキーを取得し、ロックを解除する必要がある。