パソコンの操作方法や特定のアプリケーションの使い方を説明する際に、動画は強力なツールとなる。どれほど詳細な文章で説明してもわかってもらえない操作が、実際に誰かが操作している動画を見せるだけで理解してもらえることはよくある。「パソコンの操作動画」は、パソコンの性能が低かった頃は、実際に操作する画面をビデオカメラなどで撮影するのが一般的だった。機材は必要だし、大掛かりになりがちな作業だったが、パソコンの性能が向上した最近ではこうした動画を、実際に操作するパソコン上で「録画」できるようになった。そのときに使うのが「Readygo Screen Recorder」のようなキャプチャソフトだ。
キャプチャソフトで最も重視されるのは、キャプチャ時のパフォーマンスだろう。全画面録画のような大画面の動画を高いフレームレートで録画しようとすると、どうしてもパフォーマンスが落ちてしまいがちだが、「Readygo Screen Recorder」を使ってみて、そのパフォーマンスの高さに驚いた。かなりの大画面を録画しても、マウスカーソルの動きがぎくしゃくするような動画になってしまうことはほとんどないし、圧縮にともなう画質劣化も少ない(画質設定による)。エンコード負荷の高い「H.264」でリアルタイムにエンコードしつつこのパフォーマンスだというのだからスゴい。
本文で紹介したように、動画キャプチャ時には画面内にソフトのロゴ(ウォーターマーク)が強制的に入ってしまうため、本格的に活用する場合には、Basic版へのアップグレードは必須かもしれない。しかし、静止画キャプチャや再生音の録音だけなら試用版でも十分だし、動画キャプチャでも、ソフトを購入する前に実際にパフォーマンスを確認できるのは大きい。
ソフトの性格から、利用者層が限られてしまうかもしれないが、必要な人にとっては本当にありがたいソフトだ。まずは使ってみて、パフォーマンスを確認してみることをお勧めしたい。7月15日までという期限はあるが、Basic版の機能を無料で使えるキャンペーンも実施されている(Readygo Screen Recorder[レディゴースクリーンレコーダー]テスト用ライセンスキーのご案内(2015年7月15日まで))。
(天野 司)