一枚の紙を折ったり、切ったりして作る「折り本(折本)」専用のエディタ。用紙に印刷できるのはもちろん、PDFファイルに出力することもできる。「Ottee(オッティ)」は、折り本独特のレイアウトに対応し、はじめてでも戸惑うことなく作成できる“折り本専用フリーソフト”。4ページまたは8ページ(または1ページ)分の内容を編集して印刷し、適切に折れば、ミニサイズの冊子が完成する。開き方は「本折り」「観音折り」「蛇腹折り」の左開き/右開きいずれにも対応。横書き/縦書きも選択できる。対応する用紙サイズはA3、B4、A4、B5、A5。例えばA3の用紙で4ページならA5サイズ、A5の用紙で8ページならA8サイズの小冊子を作れる。
メイン画面(編集画面)は、左側にツールや設定項目が並ぶ「操作パネル」、右側には「プレビューエリア」が配置された構成。プレビューは見開き単位(8ページの小冊子なら、p.8とp.1、p.2とp.3……)で表示され、実際の印刷イメージを確認しながら編集作業を行うことができる。
紙面に配置できる要素は「文字」「図形」「背景(画像)」の三つ。文字はフォントやサイズ、色を好みで設定することが可能。太字、斜体、下線、打消線、縁取りなどの文字飾りも指定できる。オブジェクト内の配置や行間、オブジェクトとの余白を指定することも可能だ。
利用できる図形は水平線、垂直線、円、星、ハートの5種類。線の色や太さは好みで指定できる。水平線および垂直線では本数と線種(実線、破線、点線、一点鎖線、二点鎖線)も指定することが可能。背景には単色(色で塗りつぶし)を指定できるほか、外部画像(JPEG/PNG/GIF)を読み込んで配置することもできる。枠線を指定することも可能だ。
文字、図形、背景は、いずれも「オブジェクト」内に配置する。1オブジェクト内に複数の文字や図形、背景を混在させることも可能。位置はオブジェクト単位で移動させることができ、オブジェクトを回転させたり、前面/背面を入れ替えたり、透明化したりといった操作も可能だ。
印刷時には折り線(山折り/谷折り)や切り線を出力することも可能。編集したレイアウトはXML形式で保存できるほか、PDF形式のファイルに出力することもできる。PDF出力では印刷用(単一ページ)、閲覧用(1ページごとにページ分割または見開きごとにページ分割)のいずれかを選択できるようになっている。