「スキャン対象を選んで、実行するだけ」という、シンプルなクリーナーソフト。海外製だが、パッチを当てれば肝心なところはきちんと日本語化されるし、もともとが簡単なので、使いこなす上での心配は無用だろう。少しだけ気をつけたいのは、「高速クリーナー(Fast Cleaner)」の分析結果で、削除対象を選べないということ。この種のソフトの多くは、スキャン結果から実際に削除したいものを選択できる(というより残しておきたいものを除外する)し、本ソフトでも「ディープクリーナー(Deep Cleaner)」ではそうなっている。しかし「高速クリーナー」は違っていて、分析結果画面での選択はなく、そのままクリーンアップが行われる。
対象ファイルの指定はスキャン開始前に「検出されたアプリケーション」リストで行っておくのだが、ここにはセキュリティ対策ソフトやマルチメディア関連ソフトなど、さまざまなアプリケーションが表示されており、そのなかで実際に検出されたものにチェックマークが付くようになっている。日本のパソコンユーザからするとなじみの薄いものも多いし、リスト自体が長い(なにしろ海外では有名であろうソフトがずらっと並んでいる)ので、チェックが面倒にも思えるが、初回だけはひと通り目を通しておいた方がよい。
(福住 護)