世界を“冬”に閉ざして侵略を繰り返す隣国と、その脅威に対抗すべく立ち上がった青年魔法剣士+仲間たちとの戦いを描いた短編シミュレーションRPG。ザガン帝国との戦争を止め、“冬”を終わらせるために一人の青年が立ち上がる
「桜ノ戦記」は、まだ世界に剣士と魔法使いとがいた時代を舞台にしたシミュレーションRPG。「エレンシア王国」の隣国「ザガン帝国」は古の秘宝「魔王の鏡」を手に入れ、魔力を用いて、世界を終わらない“冬”に閉ざしていた。この状態が続けばやがて食料は尽き、世界は滅んでしまう。さらに鏡の力で魔物を操り、繰り返し他国への侵略を行っていた。いずれエレンシア帝国にも侵攻してくるだろう。
物語の主人公「アレン」は、エレンシア王国に住む若き魔法剣士。亡き師の遺志を継ぎ、戦争を止めるために旅に出る……。個性豊かな仲間たちの能力を活かし、ザガンの兵士や魔物との戦闘に勝利することを目指す。
ゲームは、物語の進展に応じてダンジョンへと移動し、シンボルエンカウントで遭遇した敵との戦闘を繰り返すシミュレーションRPG。ダンジョンでの勝利条件を満たせば、シナリオが進む。
バランスよく能力を配分されたメンバーを駆使して戦闘に勝利しよう
「アレン」は、エレンシア王国のリノン修道院で暮らす純粋な青年。おとなしいが、正義感は強い。魔法剣士だが、修行の途中で師が亡くなったため、いまだ半人前。
「シェリー」は、アレンの姉弟子にあたる魔法剣士。すでに免許皆伝を得ている。明るくしっかり者で、リノン修道院のまとめ役。アレンが旅に出たあと、一人で修道院を守っていたが……。
「ロイ」は、最初にアレンの仲間となる神官。自らを「神の使徒ではなく、金の使徒」と明言し、「守銭奴」の二つ名を持つ。癒しの術が得意。
「ハンス」は「韋駄天」の二つ名を持つ、弓使いの青年。大の女好き。飄々とした性格だが、曲がったことが嫌いな熱い一面もある。
「キバ」は「白銀の牙」の異名を持つ、元暗殺ギルドのエース。感情を表に出すのは苦手だが、仲間のためならば命も張れる熱血漢。敏捷性が非常に高い。
「リリト」は、天才的な魔力を持つが、魔法の制御がまったくできない魔導士見習い。魔法を暴発させ、家を全壊させること三回。二つ名は「クラッシャー」。祖父が作った「魔銃」を武器に敵と戦う。
「バッツ」は、冒険者ギルドの古参。冒険者ギルドのマスター「リュミス」からの信頼も厚い、歴戦の勇士だ。豪放磊落な性格で、義理人情に厚い。
「エーゼル」は、雷の魔法で名を馳せる一流の魔導士。自分が見込んだ、名の通った相手としかパーティを組まない。気のよい姉御肌で、気配りもできる大人の女性。
「セシリア」は、エレンシア王国の聖騎士。「魔王の鏡」に対抗できる「勇者の鏡」探索の命を帯びて旅をしている。生真面目な一本気で融通は利かないが、根は優しい。槍術と癒しの術が得意。攻守ともに優れている。
各キャラのスキルを上手に使って、戦闘を楽に進めよう
ダンジョン内の移動は、アレンのうしろにパーティメンバーが連なった形で行う。移動中に敵シンボルに接触すると、戦闘がはじまる。通常の戦闘では、パーティを組んだメンバーのうち、先頭の四人までしか参加できない。しかし、戦闘に参加していないメンバーも少しだけ経験値を獲得することができる。ダンジョンによってはパーティメンバー全員が戦闘に参加することもある。
戦闘はターン制。キャラの敏捷度によって順番が回ってくる。順番が回ってきたキャラの周囲には移動可能な場所に青い丸が表示される。青い丸の中から移動先を指定して移動したのち、「攻撃」「特技」「魔法」「アイテム」「待機」からコマンドを選択する仕組み。特技の中には移動前に使用できるものや移動後に使用不可になるものもあるが、それ以外のコマンドは使用後に移動できなくなる。
攻撃や魔法を選択した場合は、射程を示す赤い丸が表示される。赤い丸の中から攻撃対象を選択すればよい。攻撃はすぐに発動するが、魔法の場合は詠唱時間分、発動までにタイムラグが発生する。攻撃や魔法によっては攻撃範囲の広いものもあり、一度に大勢の敵を巻き込むことができる。