Macのメンテナンスを安全・簡単に行える統合ディスクユーティリティ。複数ボリュームのメンテナンスを同時に行うことも可能。「Drive Genius」は、デフラグ機能、重複ファイルや未使用/不要ファイルの検索・削除機能など、豊富な機能を備えたディスクメンテナンスソフト。ディスクを監視してトラブルを予兆し、改善方法をナビゲートしてくれる。新バージョン「4」では、複数ボリュームの同時メンテナンスが可能になったほか、ブート可能なUSBドライブ(BootWell)の作成機能も搭載。従来のユーザインタフェースは一新され、ドライブやフォルダ/ファイルにアイコンをつけて整理できる「Icon Genius」などが追加された。OS X Yosemiteに対応する。
メイン画面には接続されたドライブが一覧表示され、
- OS X起動時からの経過時間
- CPUのデータ(名称、周波数、コア数)
- ハードウェアの名称
- メモリの使用状況(総容量、使用容量)
- 全ドライブの使用状況(総容量、使用容量およびパーセンテージ)
といったシステムの基本的な情報を確認できる。ここで対象ドライブを選択し、実行したい処理(機能)のアイコンをクリックすれば、メンテナンスを開始できる。利用できる機能(ツール)は大きく分けて、
- ディスクを最適化し、アクセスの高速化を図る「スピードアップ」
- 不要なデータを削除し、ディスク容量を拡大する「クリーンアップ」
- ディスクの問題点を検出し、自動修復する「プロテクト」
の三つ。「スピードアップ」では、デフラグでディスクを最適化してスピード性能を高めることが可能。外的な影響を除外してドライブのアクセス速度を計測できる「スピード」が新たに追加された。「スピード」では測定履歴を残し、「以前に比べてドライブの状態が悪くなったかどうか」をチェックすることもできる。「クリーンアップ」で行える処理は、
- 中身がまったく同じファイルを削除する「重複ファイルの検索」
- 最近使っていないファイルを検出して削除する「スペース調整」
- ディスクエリアにあるデータを完全抹消する「確実に消去」
- ドライブの完全なコピーを別のドライブに作成する「クローン」
など。そのほか、ドライブやフォルダ/ファイルに独自アイコンをつけてカスタマイズし、管理しやすくする「Icon Genius」が追加された。「プロテクト」では、ドライブの損傷などのハードウェアの問題を検出できる(物理チェック)ほか、ドライブのフォーマットを検証したり、フォルダ構造を再構築したり、消去されたファイルを復旧したり、ファイル/フォルダのアクセス権を修復したりといったことを行える。
システムの状態をバックグランドで監視し、異常を検知すると自動的にアラートを表示する「Drive Pulse」機能は、トラブル発生前に問題を予見し、効果的なタイミングでディスクのデフラグや修復を行うことが可能だ。
起動可能なUSBドライブ「BootWell」の作成機能も新たに搭載され、光学ディスクドライブ非搭載の機種でも、外付けUSBドライブから起動できるようになった。さらにOS Xのブートドライブもメンテナンス対象にできるようになった。