この種のソフトでは、データを数値やバーグラフで表すものが多いが、「WinDirStat」ではさらにツリーマップを使って視覚的にもわかりやすく表現している。簡単にいえば、サイズの大きいフォルダは大きなブロックで表わし、さらにその中にある多数のファイルは細胞のように小さいブロックに分割するというものだが、おかげでほかのフォルダやファイルとの相対的な大きさや、どんな種類のファイルが多いのかといったことも直感的に把握しやすい。
単純に塗り潰してしまうと同種のファイルが連続する場合に判別しづらくなってしまいそうなところだが、「WinDirStat」ではブロック単位でハイライトを入れて、グラデーションをかけることでわかりやすくしている。ブロックの境界線(グリッド)を描いたり、ハイライトの位置や全体の明るさなどを調整したりもできる。
もうひとつの特徴は、ファイル/フォルダの管理機能を備えている点だ。ごみ箱に入れる/ごみ箱を使わないという二つの削除コマンドに加え、カスタムクリーンアップ機能でより柔軟に操作できるようになっている。
ワイルドカードを使って特定の拡張子を持つファイルだけを一括削除したり、dirコマンドとリダイレクトを組み合わせてファイル名の一覧をテキストファイルに書き出したりといった例がヘルプに紹介されている。使いこなすにはDOSコマンドに関する基礎知識が必要だが、一度覚えてしまえば、GUIではなにかと手間のかかる一括処理も簡単にこなせるようになる。興味のある方はぜひ、チャレンジしてみていただきたい。
(福住 護)