パソコンの利用状況を自動的に記録し、集計結果をグラフィカルに表示してくれるログ記録ソフト。作業時間を正確かつ詳細に管理できる。「ManicTime Standard」は、「パソコンを利用して、どのような作業をどのくらいの時間行ったか」をタイムライン上に記録するソフト。アプリケーションの起動やファイル/Webページへのアクセスなど、ユーザによる操作を監視してデータに記録する。記録されたログは、さまざまな角度や時間範囲で確認することが可能。作業開始・終了時刻や作業を中断した時間、頻繁に使用するアプリケーションなどがひと目でわかる。ユーザがタグを追加することも可能で、特定の作業や行動に当てられた時間も把握できる。データをCSV形式のファイルにエクスポートしたり、グラフを画像ファイルとして出力したりすることも可能。
記録されるデータは大きく分けて、
- コンピュータ使用:コンピュータの状態が稼働中か待機中(アイドル状態)か
- アプリケーション:起動しているプログラム
- ドキュメント:開いているファイルやWebページなど
の3種類。それぞれ時間軸を横方向にとったバーグラフで表示される。グラフは「アプリケーション」ではプログラムの種類別に、「ドキュメント」ではファイル/Webサイト(ドメイン)別に色分け表示され、長時間にわたって使用したプログラムや、頻繁にアクセスしたファイルがすぐにわかる。グラフ上にマウスオーバーすると、その時点で行っていた作業詳細がツールチップに表示される。グラフの下には、その日一日で行った作業が時系列で一覧表示され、それぞれの開始・終了時刻と継続時間を確認することが可能。さらに「アプリケーションごとの使用時間と全体に占める割合」「各ファイルやWebサイトを開いていた時間と割合」も自動計算され、使用時間が長い順にランキング表示される。
ユーザがタグを追加することも可能。任意の時間帯に自由な名前をつけてマーキングすることができ、例えば、作業外の時間に「食事」「外出」といった補足をつけたり、「執筆」「調べ物」「ゲーム」といった種類別に行った作業を仕分けしたりなど、さまざまな使い方ができる。
データの自動集計によるグラフ表示にも対応する。一定期間(標準では1週間)内のデータを自動的に集計し、バーグラフで表示するもの。例えば「1日の合計稼働時間」を日付順に並べて表示したり、「使用時間が長いアプリケーション」「アクセス時間が長いファイルやWebサイト(ドメイン)」を期間内合計や日別、週別、月別のグラフで表示したりすることが可能だ。
アイドル状態を判断するためのタイミングは、「未使用時間(1〜500分)」または「スクリーンセーバ起動時」のいずれかを設定できる。