セキュリティ対策ソフトが対象とするインターネット上の脅威は極めて多い。マルウェアひとつとっても、その種類は数万にも上る。しかも困ったことに、脅威は日進月歩どころか、1時間、1分の単位で新たに出現する。定義ファイル型のセキュリティ対策ソフトにとっては厄介な問題だ。多くのセキュリティ対策ソフトでは、新たなマルウェアへの対応を「定義ファイルのアップデート」という形で実現している。だが定義ファイルはサイズが大きく、一般的に更新頻度は1日に1〜2回程度ということが多い。マルウェアが登場してから広がるまで、速いものでは数時間程度ということを考えると、この更新頻度は必ずしも満足できるものではない。
「ウェブルート セキュアエニウェア アンチウイルス」の“フルクラウド型セキュリティ”は、こうした定義ファイルの更新にともなう「更新遅れ」の問題を効果的に解消する。決まった時間にダウンロードされる定義ファイル方式では、パソコンに保存された定義ファイルは最大で半日や1日程度は「古い」ものになる。しかしクラウドであれば、サーバ上の定義ファイルは常に最新であるため、更新遅れにともなう感染の恐れが減少する。ファイルをダウンロードしないので、通信負荷やディスク容量に対する負荷も低い。
これまでのセキュリティ対策ソフトの負荷の高さが気になる方には、試してみる価値のがあるだろう。
(天野 司)