音楽・動画に対するさまざまなニーズに応えるマルチメディア統合ソフト「Audials One」シリーズの新バージョン。「Audials One」は、
- インターネットラジオや動画共有サイト、Podcastからの音楽・動画の取り込み
- 音楽・動画ファイルの形式変換
- ディスクメディアからの取り込み
- DVDからの録画
……など、マルチメディアに関してユーザが求めるさまざまな機能を搭載したソフト。例えばインターネットラジオでは、膨大な数のラジオ局があらかじめ登録され、簡単な操作で好みのジャンルの音楽を手軽に再生できる。新バージョン「12」では、ウィッシュリストが高速・最適化されたほか、コンバータの対応形式が拡大され、計60種類の入力・出力用ファイル形式に対応した。音楽録音機能がシンプルになり、さらに使いやすくなるなど、さまざまな機能追加・強化が図られた。ウィッシュリスト機能では、最新ヒットや対象アーチストの公式ディスコグラフィなどを参照の上、ラジオ局で放送された曲と照合して、ダウンロードすべき曲が決定される。複数の音質(ビットレートなど)の曲が見つかった場合は、最高音質のデータが自動的に選択される仕組み。「曲名が同じでも別アーチストによるカバー曲は排除する」といった判断も行われる。新バージョン「12」に搭載された「重複ファイルの検出」機能では、さまざまな条件での重複ファイルの分離・削除を簡単に行うことが可能。ウィッシュリストと組み合わせることにより、常に最高音質のファイルのみを選択できるようになっている。
ストリーミング録音・録画機能も強化された。ストリーミング録音では操作がより簡略化され、多くの音楽配信サイトでワンクリックでの録音が可能になった。ストリーミングデータ中のコマーシャル部分を自動的にスキップして録音する機能も追加された。ストリーミング録音時に音声を再生しないバックグラウンド録音にも対応した。
ストリーミング録画では、サイトごとに異なる動画コーデックやフレームサイズなどをプロファイル化し、さまざまな動画配信サイトでの簡単録画を実現。国内テレビ放送のオンデマンド局なども数多く登録されている。録音同様、バックグラウンド録画に対応する。
音声・動画ファイルを再エンコードし、ほかの形式に変換できる「ユニバーサルコンバーター」は、新たに46ものファイル形式に対応。パソコンで利用できるメディア形式であれば、ほとんどのファイルの入出力が可能。ファイル単位での変換のほか、フォルダ指定による一括変換、オーディオブックの一括変換、動画ファイルから音声抽出など、さまざまな変換方法に対応する。
変換は、スマートフォンやゲーム機など、再生デバイスを指定することで、エンコードパラメータが自動的に設定される「デバイスプロファイル」方式のほか、画像サイズ、コーデック、ビットレートなどがあらかじめ決められた「標準プロファイル」、各種パラメータをユーザが指定する「カスタムプロファイル」など、さまざまな方法で行える。特にデバイスプロファイル指定では、タブレットやスマートフォン、ゲーム機などのプロファイルが多数揃い、詳しい知識がなくても、デバイスごとに最適のパラメータをワンタッチで設定できる。
収集、録画・録音されたメディアファイルは、内蔵の「メディアセンター」で集中管理することが可能。ファイルをジャンルごとに整理したり、アーチストごとに整理したりできるほか、プレイリストの作成・編集、iTunesライブラリへの転送やAndroidモバイルデバイスへの転送なども可能。外部機器との連携もスムーズに行える。