Microsoft Outlookに似た外観が印象的な統合型個人情報管理ソフト。柔軟性が高く、はじめてでも直感的に操作できる。「EssentialPIM Free」は、スケジュール、To Do、メモ、アドレス帳、電子メール、パスワードなどをまとめて管理できる個人情報管理(PIM)ソフト。必要な機能(モジュール)だけを表示させて利用することができる。Android/iOS端末にインストールされたアプリとの間でデータを同期させることも可能だ。
メイン画面は、大きく左右に二分割された構成。左側には各モジュールの切り替えやコマンド操作、オプション選択などを行うための「ナビゲータ」が、また右側には(左側で選択した)モジュールに対応した項目・内容が表示される(ナビゲータを非表示にすることも可能)。用意されたモジュールは、
- 今日の予定(EPIM Today)
- カレンダー(Calendar)
- To Do(To Do)
- ノート(Notes)
- 連絡先(Contacts)
- メール(Mail)
- パスワード(Password)
「今日の予定」では、当日の予定やTo Doリスト、メールボックス内のメッセージ数などを確認することが可能。表示項目をクリックすることにより、各ツールに切り替わる。画面左上の「操作」エリアでは、新たな予定やTo Doなどのアイテムを登録できる。「カレンダー」は、年間、月間、週間、1日単位のモードを切り替えられるカレンダー。検索ボックスでは、開始・終了日時やタイトルなどを対象に検索することができる。カレンダーに登録するアイテム(予定)には、タイトルや場所、開始・終了日時、重要度、進捗状況、カテゴリ、ノート、繰り返し、アラームなどを指定することが可能だ。
「To Do」は、(スケジュールのように日時が決められているわけではないが)処理しなければならない案件を登録しておけるもの。カレンダー同様、開始・終了日時、進捗状況、メモなどを設定できる。
「ノート」は、文字の装飾や画像の貼り付け、ハイパーテキスト、ファイル添付などの機能を備えたメモ。フォルダを作成してノートを階層管理できる。タイトルや内容の文字列を検索することも可能だ。
「連絡先」は、名前、メールアドレス、電話番号などを記録できる連絡先リスト。勤務先の情報やメモを入力したり、写真やファイルを添付したりすることが可能。受信したメールに含まれるアドレスは自動的に連絡先アイテムに登録される。
「メール」は、電子メールクライアント機能。受信箱(Inbox)、送信箱(Outbox)などのフォルダツリーとメール一覧、選択したメールが表示されるビューアからなる3ペイン構成。未読メールや星マーク付きメールなどを抽出表示できるフィルタオプションも用意されている。
「パスワード」では、ユーザアカウントやパスワード、URLなどを管理できる。ノート(メモ)を入力することも可能だ。
そのほか、削除済みアイテムを一覧表示するゴミ箱(Trash)やミニサイズの月間カレンダー、予定や期限が近いTo Doアイテムを表示する「Reminders Window」などの機能もある。
登録した個人情報のデータベースはパスワード保護に対応するほか、クラウドサービス(EPIM Cloud)でのデータ保存、データベースの最適化、モジュールごとのデータインポート/エクスポート、Outlookデータのインポート/エクスポートなどにも対応。Android/iOS搭載のモバイル機器を使用している場合は、対応アプリをインストールしておくことで、データを同期させることも可能だ。