「異世界から召喚されたものの、行き場がなくなってしまった『ハグレ』を集め、ハグレの王国を築き上げてゆく」という設定の長編ファンタジーRPG。二人のキャラからはじまり、ミッションごとに次々と仲間が増えてゆく
「ざくざくアクターズ」は、ミッションをクリアするごとに仲間が増え、できることや行ける場所も増えてゆく、シナリオ重視のファンタジーRPG。探索して戦闘したり、会議をしたり、特産物を開発したりしながら、王国を拡大してゆく。登場キャラクタの会話イベントも充実している。
物語は「デーリッチ」と「ローズマリー」の二人の少女が、辺境にある名もない遺跡にたどり着いたところからはじまる。二人は、この世界で発達していた召喚術によって呼び出されたものの、仕事もなくやることもなく、この世界に不満を持つ召喚人――蔑称「ハグレ」――だった。
遺跡で二人は、最初の召喚師が使っていた杖「キーオブパンドラ」を拾い、きちんと座標計算をすることで世界中のどこにでもワープできるようになる。キーオブパンドラの強力な力を得て、デーリッチは決意する──「世界各地に散らばった、居場所のないハグレたちをこの遺跡に集め、自分たちの王国を作ろう」と。
しかし、基本的に僻地に潜んでいるハグレを捜し出して仲間にするには、魔物や追い剥ぎなどとの戦闘は避けては通れない。王国の経営を軌道に乗せるには資金も、そして鍛冶屋などの職人も必要だ。果たしてデーリッチとローズマリーは自分たちの王国を築き上げることができるのだろうか……。
強烈な個性の持ち主が次から次へとざくざく登場。各種イベントを盛り上げる
「デーリッチ」は、王国の発案者でリーダー。「〜でち」が口癖の楽天家で、子どもっぽいところもある。考えなしで勢いまかせのところもあるが、情に厚く、面倒見のよいところからみんなに慕われる。戦闘では回復魔法を得意とする。
「ローズマリー」は、デーリッチの親友兼保護者的存在。知的で冷静、知識欲が強く、経理や国策、国交など、あらゆることをこなす王国のブレーン。戦闘では、炎と氷の全体魔法、強化や回復なども使う後衛のオールラウンダー。
「ベルベロス」は、三つ首を持つ地獄出身の番犬。もともと人懐っこく、愛嬌のある顔をしている。ハグレ王国の仲間となってからは、番犬として門の近くで警備を担当。デーリッチによく懐いている。戦闘ではさまざまな耐性を持つスピードアタッカー。
「ハピコ」は、天使を騙って詐欺行為を繰り返していたハーピーの少女。性悪で腹黒いところもあるが、人情も嫌いではない。デーリッチよりもローズマリーを評価している。全キャラトップクラスの敏捷性を誇り、風属性の全体攻撃を持つ。
「ニワカマッスル」は、脳筋で筋肉と漢らしさが売りのミノタウロス。見かけによらず、意外に繊細なところもある。戦闘ではHPの高さを生かして壁役を務める。
「福ちゃん」は、本物の福の神。常に朗らかで、世界を福で満たすため活動している。「ハグレ王国に福が足りないから」と現れ、そのままいついてしまう。回復系の魔法と物理攻撃のゴールデンハンマーが得意。当然、運もとても高い。
そのほかにも、中二病気味の「サイキッカーヤエ」や鍛冶屋の「ジーナ」、召喚士の「エステル」「シノブ」など、多数のキャラクタがざくざく登場する。
戦闘ではパーティメンバーが入れ替わりながら特技を発動
戦闘は、最大8人のパーティを組み、そのうち4人が戦闘要員として敵と戦うスタイルで行われる。戦闘中に戦闘要員を入れ替えることも可能。たとえ無傷のパーティメンバーが残っていても、戦闘要員が全滅すると負け。積極的にメンバーを入れ替えてゆくことが重要になる。
敵との遭遇はシンボルエンカウント。ただし、近づくまで見えないシンボルがあったり、地形によっては回避不可能な場所があったりするので注意が必要。安定して戦えるレベルになるまでは、ダンジョン内の全回復が可能な魔方陣を上手に利用しながら戦うとよい。
通常の戦闘では、全滅しても特定の場所に戻される以外のペナルティはない。全滅がゲームオーバーになる特殊戦闘の前には、そのイベント付近の魔方陣で警告が出るので、必ずセーブしよう。
各地の探索のほか、拠点である遺跡では「王国会議」を開いて各自の活動報告を聞いたり、お店の状況と収入報告、王国の支出報告、探索場所の提案、お店の出店提案などを聞いたりすることができる(出店するには初期投資費用が必要)。王国の仲間が増えれば、それだけ個性豊かな提案や報告を聞くことができるようになる。