階層型の見積書を、少ない手間で作成できるよう工夫されたソフト。建築業のほか、同様の見積形式をとることが多い電気設備や住宅設備といった業種でも利用できる。ひとつの見積書をまるでファイルのように扱えることが大きな特徴。一連の工程の見積書をフォルダにまとめ、階層構造で効率よく管理できる。さらに、工事の手順が追加されたり、工程が入れ替えられたりなど、契約後に生じた変更にも、ファイルのフォルダ間移動(マウスでのドラッグ&ドロップ)で速やかに対応できるのがありがたい。例えば建築業なら、工事の大分類(「仮設」「建築」「電気設備」「空調設備」など)、小分類(「コンクリート」「鉄筋」「防水」「タイル」「内装」など)、さらに工事種別ごとの資材や工事内容といった具合に階層を構成できる(サンプル見積書を参照)。
見積書に記載する項目の階層を瞬時に切り替えられるのも便利なポイントだ。例えば、明細行と内訳行とを双方向で切り替えたり、金額データを小計行や合計行に移動したりといったことも簡単に行える。
シェアウェアの「Professional版」では、CSVファイルの入出力や材料、単位、顧客データの入出力、グラフ表示といった便利な機能も利用できる。
(坂下 凡平)