さまざまなタイプの印影を作成できる電子印鑑ソフト。簡単な操作でワープロ文書をはじめ、ほかのアプリケーションに貼り付けられる。作成した印影を画像データとして出力することも可能。「クリップスタンプ」は、ワープロソフトや表計算ソフトなどで作成された文書に、自作の印鑑を“捺印”できる電子印鑑作成ソフト。作成できるのは、
- (正円で部署名、日付、名前が三段重ねに配置された)デート印
- (デート印の右下に「代」が付加された)デート印(代理)
- 三文判
- 角印
- 丸印
- (正円で横に二分割された)2分割印
の6種類。印鑑の半径や縦径・横径、角径、枠の太さはスライダを使って、簡単に変更することが可能。画面左側のプレビューで確認しながら設定できる。日付はパソコンの内蔵時計から自動取得された「今日」を利用できるほか、ユーザが特定の日付を指定することも可能。和暦/西暦(2桁/4桁)を選択することもできる。名前や部署名などの文字数は、デート印、代理印、2分割印では各段最大12文字まで、三文判では最大11文字までを“印字”できる(丸印と角印では特に設けられていない)。文字内に「//」(半角スラッシュ二つ)を挿入すれば、途中で改行することも可能。文字のフォント・サイズ・色、枠線の色、縦書き・横書き(丸印・角印のみ)なども細かく設定できる。
文字入力や設定の終了後、「OK」ボタンをクリックして画面が閉じると、画面で最後に選んでいた種類の印影がクリップボードに転送される仕組み。ワープロソフトなどで貼り付け操作を行えば捺印される。クリップボードへの転送時には、メタファイル(ベクトルデータ)、ビットマップ(ラスターデータ)のいずれかを指定できる。メタファイルでは、貼り付けた文書上でサイズを変更したり、移動させたりしても、滑らかな表示が保持される。
タスクトレイ常駐モードもある。このモードでは、(1)タスクトレイアイコンの左クリックでクリップボードに転送し、(2)文書上で貼り付けを実行、という流れになる。
そのほかにも、
- 印影を画像ファイル(BMP/JPEG)として出力する機能
- 印影を浮き出したように加工する「立体化」機能
などを備える。