シンプルで使いやすい顧客管理ソフト。顧客情報のほかに、顧客への対応履歴などを管理・共有することも可能。「顧客マネージャー3 Free」は、
- 複数条件による検索やグループ分けに対応した「顧客情報管理」
- 問い合わせやトラブル対応などの履歴を管理できる「対応履歴管理」
- ユーザ単位/グループ単位などに表示を切り替えられる「予定管理」
の三つの機能を備えた顧客管理ソフト。データをNASなどに保存することにより、顧客情報を一元管理し、スムーズな顧客対応を実現できる。無料で使える「Free」では、顧客数は最大100件まで、対応履歴は最大200件までを登録・管理することが可能だ(「Free」のほかに、上位の有償版「Professional」「Sales」「Basic」がある)。実際に利用を開始する前にマスターデータを登録しておく。ユーザ(「顧客マネージャー3 Free」のユーザ)、ユーザグループ(所属部署など)、関係者区分(社内の関係者。代表者、社員、アルバイトなど)などを登録する。
顧客情報の登録は、カード型の画面を利用して一顧客ごとに行う。「基本情報」として登録できる項目は、氏名、ふりがな、性別、生年月日、電話番号、FAX番号、住所、メールアドレスのほか、勤務先名や部署、役職といった勤務先情報。属する顧客グループや社内の担当者も登録できる。さらに「補足情報」として、日付項目、自由入力欄、メモといった項目も用意されている。例えば、日付項目には申込日や発送日、自由記入欄には商品種別、支払いや発送の方法、メモには特記事項や気づいた点など、用途によって自由に使うことができる。
「顧客情報」画面は、顧客の一覧リストと検索パネルとで構成される。リストには、顧客番号、氏名、ふりがな、電話番号、郵便番号、住所が表示され、各フィールドで並べ替えられる。選択した複数の顧客情報を一括編集することも可能で、別ダイアログでデータを修正できる。
検索機能では、頭文字の五十音で顧客を抽出できるほか、氏名や住所を含めたすべての項目を対象に、文字列の部分一致でデータを抽出できる。例えば「記憶している市町村名や電話番号の一部から顧客を検索する」といったことも可能だ。
「対応履歴」では、顧客からの問い合わせ、クレーム、商談などの対応状況を総合的に管理することが可能。例えば、顧客名で検索することで、各案件の対応日時や内容、担当者名、状態(未完了か完了か)がひと目でわかる。
「予定管理」は、各ユーザのスケジュール管理機能。ユーザ単位/グループ単位のほか、月間/週間で表示を切り替えることもできる。繰り返し予定の管理機能も備える。毎週、毎月、一定ごと、指定月日、毎年、一定年ごと、不定期など、繰り返し周期は細かく設定できる。顧客ごとの定期予定を管理することも可能だ。
通知機能も備える。「予定管理」に設定したスケジュール項目や「対応履歴」で対応期限を設定した項目などで、未完了の予定を起動時にダイアログで通知してくれる。
そのほかにも、
- 選択した顧客情報のCSVファイル出力
- タックシールやリスト形式による印刷
- 顧客情報のバックアップ・復元
といった機能を備えている。