さまざまな形式に対応した文字列検索ソフト。プレーンテキストはもちろん、Microsoft Officeで作成された文書なども一括検索できる。「Dyngrep」は、複数ファイルを対象に指定文字列を一括検索し、一覧表示してくれるGrepソフト。テキストファイル、Microsoft Office文書のほか、RTFやPDF、さらには翻訳支援ソフトなどで使われるTTX、XLIFF、LWO、XLZといった形式のファイルにも対応する。正規表現を使って文字列指定を行うことも可能。拡張子を指定して、対象ファイルを絞り込めるフィルタ機能も備える。
メイン画面は左側に検索設定エリアが、また右側には検索結果の一覧表示エリアが配置された構成。右側の結果表示エリアでは「ファイル情報のみの表示」と「マッチングした内容の表示」を切り替えるkとが可能。表示/非表示を切り替えられる画面下部のステータスバーには、マッチした文字列の数が表示される。
検索設定では、文字列と検索範囲となるフォルダを指定できるほか、
- サブフォルダを検索対象に含めるか
- 大文字/小文字を区別するか
- 指定拡張子でフィルタリングを行うか
を指定することも可能。XMLをベースとするTTX/LWOなどのファイル用に「Ignor Hidden Text」「Ignore Tags/format」という項目もある(そのほかにも、完全一致する単語のみを検索する「Whole Words」という項目が用意されているが、現バージョンでは機能していないようだ)。アプリケーション全体の動作に関するオプションでは、検索対象のファイル形式に応じて選択する「Converter Libraries(Konverteringsbibliotek)」があり、「IFilter」「Microsoft Office」「Always Text」から選べる。通常はIFilerが選択されているが、Office文書内だけを検索したい場合やテキストファイルのみを検索したい場合に切り替える。
検索結果に表示する項目数の上限を指定することも可能だ(初期値は999)。