ローカル、クラウドの両方に対応する高機能イメージバックアップソフト「Acronis True Image」シリーズの新バージョン。ユーザインタフェースが刷新された。「Acronis True Image 2015」は、ディスク/パーティション全体のバックアップとファイル/フォルダ単位でのバックアップ/復元に対応した“定番”バックアップソフト。強力なスケジュール機能やハードディスクのクローン作成機能、複数台のパソコン間でのデータ同期機能など、多彩な機能を備える。新バージョン「2015」では、インタフェースがストアアプリ風のシンプルなものに刷新され、より直感的に操作できるようになったほか、Windows 8のタッチパネルにも対応した。さらに、アクロニス社が提供するクラウドサービス「Acronis Cloud」を利用したバックアップ/復元ではパフォーマンスを改善。実行時間が大幅に短縮された。
バックアップ元(ソース)は、コンピュータ全体、ディスクとパーティション、ファイルとフォルダから、またバックアップ先(ターゲット)は、ローカル/ネットワークドライブのほか、NAS、FTPサーバなどから選択できる。別契約の「Acronics Cloud」を利用すれば、オンラインストレージにバックアップすることも可能。「Acronics Cloud」からの復元ではWi-Fi接続も利用できる。
オプションでは、
- バックアップの暗号化(イメージファイルのパスワード保護)
- スケジュールバックアップの設定
- バックアップスキームの選択
- ディスク容量が不足した場合の通知設定
- イメージファイルの分割
- 処理の前後に自動実行するコマンドの指定
などを行うことが可能。スケジュールバックアップでは、1日単位(開始時刻指定)、週単位(曜日と開始時刻指定)、月単位(日付または第何週何曜日と開始時刻の指定)、イベント発生時(ログオン/ログオフ、起動時)のほか、5分おきに自動実行する「ノンストップ」と「スケジュール設定をしない」を選べる。さらに詳細設定では「HDDアラーム発生時にバックアップを実行する」「コンピュータのアイドル時にのみバックアップを実行」「コンピュータをスリープ/休止状態にしない」といった指定も可能だ。バックアップスキームは、バックアップ方法を指定するためのオプション。「完全」「増分」「差分」のバックアップ種類をベースに、それらの実行パターンを細かく組み合わせた「スキーム」を選択することで、ユーザの好みやパソコンの使用状況に応じたバックアップパターンを手軽に指定できるようになっている。
作成したバックアップ設定はただちに実行され、同時にメイン画面の「バックアップ」グループに登録される。以降は「バックアップ」グループから実行したり、設定の変更、復元、ベリファイなどを行ったりできる。
基本的なバックアップ機能に加え、
- 「Acronics Cloud」を利用したデータの同期
- クローンディスクやレスキュー用メディアの作成
- スマートフォンやタブレットからパソコンにリモートアクセスしてバックアップ管理を行う機能
- ドライブまたはパーティションの内容を完全に消去する「Acronics DriveCleanser」
- パスワードやコンピュータ操作の履歴を抹消するシステムクリーンアップ
- バックアップ専用パーティション「Acronics セキュア ゾーン」の管理
など、数多くの便利な機能が用意されている。