シンプルなインタフェースで使いやすい“超高速”画像ビューア。Exif情報を表示できるほか、ジオタグ(ExifのGPSに関する付属情報)を利用したGoogleマップでの場所表示にも対応する。「Honeyview」は、数多くの静止画形式に対応した画像ビューア。BMP/GIF/JPEG/PCX/PNG/PSD/TIFFといった主要な形式に加え、DDS/JPEG 2000/JXR/PNM/PPMなどの形式にも対応する。さらに、DNG/CR2/NEFなど10種類のRAW形式、ZIP/LZH/RAR/TARなど7種類のアーカイブ(書庫)形式にも対応し、プラグインの追加などを必要とせずに直接、画像を表示できる。
初期状態ではビューア部に「コントロールバー」と呼ばれるボタンが表示され、ボタンを使ってフォルダや画像の選択、表示の拡大・縮小、前後の画像への移動などを行うことが可能。さらに画面上部のツールバーでは、表示サイズの選択(ウィンドウに合わせる、幅に合わせるなど)、スライドショウの実行、ブックマークの管理、画像の回転やリサイズなどの編集、画像の移動やコピーといった操作を行える。
コントロールバーやツールバーは、「ロック」状態の場合は常に表示されるが、ロックを解除するとマウスでポイントしたときのみに表示され、離れると隠れるようになっている。コントロールバーをまったく非表示にしてしまうことも可能。画像に対する操作はホットキーやコンテキスト(右クリック)メニューなどから行える。
画像の移動先も柔軟性に富む。前後のファイルに切り替えられるのはもちろん、10個前(または後ろ)やランダム、前後のフォルダやアーカイブファイルにも簡単に移動できる。
表示に関するオプションも豊富だ。拡大・縮小時の補間方法はバイリニア、バイキュービック、ランチョス(Lanczos)のいずれかから選択することが可能。フィルタなし、ソフト、ソフト+シャープから処理方法を選んだり、エフェクトでネガ、ガンマ補正、上下反転、左右反転の表示方法を選択したりできる。
ツールバー上の「EXIF」ボタンをクリックすると、撮影情報が画像に重ねてオーバーレイ表示され、情報をクリップボードに転送できる。GPS情報(ジオタグ)を含む画像の場合は「GPS」ボタンも表示され、Googleマップとの連携によって撮影位置を確認できる。
スライドショウでは、画像の切り替え間隔を最短1秒から最長90秒までから選択することが可能。繰り返し表示やランダム表示を選択できるほか、画面切り替え効果としてフリップ、フェード、スライドを適用することも可能だ(効果なしも選択できる)。
回転やリサイズといった簡単な編集も行える。外部のグラフィックエディタを登録しておけば、「Honeyview」からの呼び出すことが可能。そのほかにもクリップボードへのコピーや壁紙への登録、あらかじめ登録しておいたフォルダへのファイルコピーや移動、印刷などの機能を備えている。
オプションでは、ウィンドウ枠や背景色の指定、メニューやコントロールバーの表示/非表示の選択といったものから、キャッシュメモリのサイズ指定やICCプロファイルの使用、拡張子の関連付け、ホットキー/マウスボタン/コンテキストメニューなどのカスタマイズ、外部エディタや写真用フォルダの指定、表示言語の選択といったものまで、数多くの項目が用意されている。