強力な編集機能を備えた、オーディオファイル用のタグエディタ。タグを一括自動編集することも可能。「Mp3tag」は、MP3をはじめとしたオーディオファイルのタグ情報を編集するための専用エディタ。インターネット経由で取得した情報を一括で書き込んだり、ファイル名に含まれる文字を切り出してタグに書き込んだりなど、さまざまな編集を手軽に行える。アルバムのカバーアートのファイルへの埋め込みや、タグやファイル名の文字列置換、プレイリストや楽曲リストの出力などにも対応する。
メイン画面は左右に二分割された構成。
- 編集対象のファイルを登録するリスト(右ペイン)
- タグ編集用のパネル(左ペイン)
に大きく分けられる。リストへの登録はファイルのドラッグ&ドロップで行うことが可能。指定フォルダ内のファイルをまとめて登録することもできる。「ディレクトリの追加」機能を使えば、すでに登録されているファイルをクリアすることなく、指定フォルダ内のファイルを追加できる。画面最下部にはフィルタ抽出用のテキストボックスが用意され、入力した文字列と一致したテキストを含む曲だけが表示される。
リストに登録されたすべてのファイルや選択中のファイルだけでプレイリストを作成したり、CSV/HTML/RTFなどの形式で楽曲データを出力したりすることも可能だ。
タグ編集用のパネルには、楽曲やアルバムのタイトル、アーティスト名、ジャンルなどのテキストボックス、ドロップダウンリストがあり、ファイル単位で編集することが可能。パネルに表示される項目をユーザが追加することもできる。
「タグの取得」メニューを使えば、インターネット上のデータを利用して、タグを一括設定することが可能。取得先はfreedb、Amazon.com、Amazon.de、Discogs、MusicBrainzから選べる。カバーアート(画像データ)の取得機能も備え、こちらでは取得先としてAmazon.com、Amazon.deを選択できる。
すでに設定されているファイル名やタグ情報を利用した一括自動編集機能もあり、
- タグ情報をもとにファイル名を変更
- ファイル名をもとにタイトルタグを変更
- ファイル名の置換
- タグの置換
を行える。メタ文字を使ったフォーマットを指定することで、アーティスト名やアルバム名、発売年、ジャンルといったタグ情報を利用して一括編集できる。さらに文字列編集用の関数までも用意されている。「どのように変換されるか」は、事前にプレビューで確認できるようになっている。そのほか、フィールドの削除、統合、正規表現を使った文字列置換、大文字/小文字変換、カバー画像の保存・読み込み、テキストファイルの読み込みなどを行える「アクション(クイック)」機能もある。ユーザがオリジナルのアクションを作成して、自動処理を行うことも可能だ(アクションのサンプル例も登録されている)。
もちろんコピーや移動といった基本的なファイル管理機能も備える。リスト上のアイテムをダブルクリックすれば、関連付けされたオーディオプレイヤーが起動して、曲が再生される。
対応するのはAAC/DSF/FLAC/MP3/OGG/WMAなど。主要なオーディオ形式をカバーする。