カスタマイズ自由度の高いマウスジェスチャソフト。ホットキーにコマンドを割り当てて操作することもできる。「Smalker」は、マウスの動き(ジェスチャ)を認識し、アプリケーションの操作を可能にする常駐型ユーティリティ。操作対象のアプリケーション(ウィンドウ)を指定し、ジェスチャと当該ジェスチャが認識されたときに実行される動作とを組み合わせて登録してゆく。登録済みのジェスチャを継承することにより、設定を共有でき、設定作業を省力化することが可能。「修正して検知」機能を有効にすれば、“大雑把なジェスチャ”でも許容して、意図通りに検知されるようになる。
マウスジェスチャの動きはユーザが任意に設定することが可能。ジェスチャが認識されてから動作(アクション)が実行されるタイミングも「ジェスチャ始動ボタンが離されたとき」「ジェスチャ成立時」のいずれかをジェスチャごとに選択できるようになっている。
用意されたコマンドは計12種類。
キーボード操作 | 指定したキーを送る(押して離す)、押し続ける、離すの各操作が可能 |
マウス操作 | 左右ボタンや中央ボタンなどに対し、クリック、押し続ける、離す、ホイールを回す、マウスカーソルを動かすの各動作が可能 |
ウィンドウ操作 | 最小化・最大化、ウィンドウサイズの変更、位置の変更など |
ブラウザ操作 | 戻る、進む、更新、中止、検索、ホームなどの基本的なブラウザ操作 |
アプリケーション操作 | 指定したファイルの実行、アクティブ化、ファイルを開く |
テキスト操作 | 登録しておいたテキストの入力、クリップボードへの転送 |
メディア操作 | 再生・一時停止、音量調整、ミュート、停止、前後のトラックへの移動など |
メッセージの送信 | SendMessageまたはPostMessageを実行 |
Smalker操作 | 設定画面・オプション画面の表示、マウスジェスチャ監視切り替え、キーストローク監視切り替えなど |
条件分岐 | 条件式を設定してコマンドを実行。if、else if、else、whileの各条件を指定できる |
待機 | ジェスチャが終了するまでや、指定の時間が経過するまで待機 |
アクション終了 | 実行中のアクションを終了する |
これらのアクションはマウスジェスチャだけでなく、キーストローク(キー入力)から実行することも可能。キーストロークでは【Ctrl】+【→】のように二つのキーを同時に押下するほかにも、【Ctrl】キーを押してから続いて【→】キーを押すような連続入力(2ストローク)を指定することもできる。
あるターゲットで設定したジェスチャは、ほかのターゲットで「継承」することが可能。同じジェスチャをさまざまなアプリケーションで共用したい場合、個別にジェスチャを登録する手間が省ける。
ジェスチャの設定はファイルに保存しておくことが可能。設定ファイルを読み込むことで、間単に設定を切り替えたり、ほかのパソコンで利用したりできる。サンプルの設定として「一般設定」「Operaライク」「作者の設定例」が同梱されている。
そんほか、アプリケーション全体に関するオプションとしては、
- ジェスチャを感知する方向(4方向または8方向)や距離
- 動きの精度に関する許容度(4段階)
- ジェスチャの認識をキャンセルするためのタイムアウト時間やキー操作
などを設定することが可能。ジェスチャを視覚的に表示するナビゲーション機能や、未知のジェスチャを認識して登録する機能も搭載する。