“快適なWebサイトの閲覧”を実現するために開発された国産のWebブラウザ。RSSの表示機能や検出機能などを備える。「Kinza」は、オープンソースプロジェクト「Chromium」をベースに開発された、軽快なWebブラウザ。外観、機能、操作性などは親を同じくする「Google Chrome」によく似ており、「Chrome」用の拡張機能を利用できる。アドレスバーと検索の機能が統合された「オムニボックス」では、URLの入力に加え、ブックマークに登録したページやフィードに含まれるキーワードの検索も行える。
オムニボックスには、複数のWeb検索用サービスを登録することが可能。デフォルトで使用するサービスを設定できるのはもちろん、オムニボックスにキーワードを入力した時点でポップアップ式のリストが表示され、どの検索サービスを使うかをその場で選べるようになっている。
タブは、マウスドラッグで並べ替えることができるほか、コンテキスト(右クリック)メニューから新規作成、固定、複製などが行うことが可能。「選択中のタブを閉じる」「ほかのタブをすべて閉じる」「右側のタブを閉じる」「閉じたウィンドウを開く」「すべてのタブをブックマークに追加する」など、タブブラウザに必要とされる機能をひと通り備える。タブの切り替えにはマウスホイールも使用できる。
表示モードは、通常のものとは別に、閲覧履歴やCookieを保存しないシークレットモード(シークレットウィンドウ)も利用できる。
RSSリーダ機能も搭載する。「Kinza」の起動時や新規タブの作成時に表示されるデフォルトページに最新記事の一覧が表示される。さらに「登録RSSの一覧」機能を使えば、登録しているすべてのフィードの見出しを一覧形式で表示させることが可能。新しいフィードの登録や不要なフィードの削除、並び順の入れ替え、OPML形式ファイルのエクスポートやインポートも行える。
設定画面では、フィードの更新間隔を15分/30分/1時間から選択できるほか、閲覧履歴の一覧表示および消去、拡張機能の管理、セキュリティなどの設定を行える。Googleアカウントでログインすると、ブラウザの設定や履歴がアカウントに保存されるため、さまざまなパソコンで共通の設定を利用できる。そのほか、印刷やタスクマネージャ、表示倍率の変更、デベロッパツールといった機能も「Chrome」と共通していている。