数多くのコーデックを内蔵し、単体でさまざまな形式のファイルを再生できるマルチメディアプレイヤー。軽快に動作する。「Light Alloy」は、DVD/Blu-ray Disc、インターネットラジオなどの再生に対応したマルチメディアプレイヤー。別画面から再生制御を行える「拡張プレイリスト」、再生画面上にさまざまな情報を表示できるオンスクリーンディスプレイ、再生終了後のシャットダウン制御など、数々のユニークな機能を備える。内蔵されたコーデックに加え、パソコンにインストールされたコーデックも利用できる(利用可能な内部コーデックは、オプション設定を拡張モードに切り替えると表示される)。
メイン画面下部のコントロールバーでは、基本的な再生操作のほか、字幕や音声関連の操作、プレイリストの呼び出しや前後のファイルへの移動、スケジューラの操作などを行える。再生中にこれらの操作が不要な場合はコントロールバーをたたみ、表示エリアを拡大できる。
スケジューラも搭載する。指定時刻やプレイリストの再生終了時などに、「Light Alloy」自体を終了させたり、パソコンをスリープ/シャットダウンさせたりすることができる。
字幕ではフォントやサイズ、色、表示位置などを指定することが可能。音声関連ではノーマライズやコンプレッサなどの設定、イコライザによる音質調整などを行える。字幕や音声トラックが複数ある場合は、それらを切り替えることもできる。
さらに、再生中のフレームを静止画として保存したり、動画全体から数コマを自動で抜き出し、個別のファイルやコンタクトシート形式の画像として保存したりするためのボタンも用意されている。
コントロールバー上の右クリックで表示されるコンテキストメニューでは、より細かな制御を行うことが可能。DVD/Blu-ray/オーディオCDなどを直接開いたり、フレーム単位での移動や数秒単位でのシークなどを指定したり、明るさやコントラストを調整したりといったことができる。
再生位置のシークや一時停止などの操作を行った場合には、オンスクリーンディスプレイ機能により、そのつど再生位置などのテキスト情報がビューア部に表示される。ファイル名やCPU使用率、動画・音声の形式といった詳細情報を確認することも可能だ。
動画には任意の位置にブックマークを設定することが可能。ブックマークはプレイリスト上のファイルにぶら下がるツリー構造のように表示され、選択するだけでマークした位置を簡単に呼び出すことができる。
プレイリストでは、関連ファイルを判別する自動追加機能を利用できる。フォルダ内に同じような文字列や連番を含むファイルがあった場合、連続する一連のファイルとして登録してくれるもの。メイン画面上のプレイリストとは別に「拡張プレイリスト」という独立した画面もあり、こちらからも再生操作やリストの編集を行える。
スキンにも対応し、好みで外観を切り替えられる。マウスやホットキーのカスタマイズ、WinLIRCを利用した外部リモコンによる操作などにも対応する。「ラジオエクスプローラ」機能を使って、インターネットラジオを再生することも可能。設定をアプリケーションフォルダに保存することにより、ポータブル版としても利用できる。