Microsoft Officeとの高い互換性を誇る総合オフィスソフト「KINGSOFT Office 2013 Standard」の新バージョン。Excelと互換性のあるAPIが大幅に追加・改修された。「KINGSOFT Office 2013 Standard」は、ビジネス用アプリケーションの核となる、
- ワープロソフト「KINGSOFT Writer 2013」
- 表計算ソフト「KINGSOFT Spreadsheets 2013」
- プレゼンテーション「KINGSOFT Presentation 2013」
で構成されたオフィススイート。Microsoft Officeで作成されたファイルの閲覧・編集環境をローコストで実現できるのが特徴。ファイル形式やユーザインタフェース面での高い互換性に加え、「VBA対応版」では文字通り、VBA(Visual Basic for Applications)に対応した。「Writer」「Spreadsheets」「Presentation」のいずれもMicrosoft Officeで作成された文書ファイルをそのまま読み込んで編集できる。メニューやツールバー(リボン)も違和感なく使えるよう配慮されている。
初期状態でのファイルの保存形式はMicrosoft Office 2003まで使用されてきたDOC/XLS/PPT。そのほか「KINGSOFT Office」独自形式のWPS(Writer)、ET(Spreadsheets)、DPS(Presentation)を利用でき、さらにそれぞれのテンプレート形式でも保存できるようになっている。
Microsoft Office 2010のDOCX/XLSX/PPTX形式のファイルを読み込むことも可能。保存はDOCX/XLSX形式のみに対応する(現バージョンではPPTX形式での保存には対応していない)。そのほかにも「Writer」であればRTFやテキスト、「Spreadsheets」ならCSV/DBF、「Presentation」ではJPEG/PNGといった形式で保存することが可能。PDF形式文書の作成は三本ともに行える。
ユーザインタフェースは全体的にMicrosoft Officeのタブとリボンにかなり近いが、「UI切り替え」機能を使えば、クラシックスタイルのツールバーに切り替えることもできる。
「Writer」では、目次や脚注の作成、校閲といった、本格的な長文作成には欠かせない機能も搭載。「Spreadsheets」では、ピボットテーブル、ゴールシーク、ソルバーなどを、さらに「Presentation」では、発表者用のノートやリハーサルといった機能も備え、オフィススイートとして十分な機能を搭載する。
「VBA対応版」最大の特徴は、いうまでもなくVBAに対応している点。各アプリケーションには「開発ツール」タブが設けられ、マクロの管理やエディタ画面の呼び出し、セキュリティ設定などを行えるようになった。
そのほか、ドキュメントのメール送信や暗号化機能、アプリケーションが異常終了した場合、再起動時にできるだけ復元してくれる回復機能などが各アプリケーションに共通して搭載されている。ユーザインタフェースを切り替えることも可能。初期状態の「2013UI黒」のほか、「2013UI青」「2012」、さらには2003タイプに慣れた方向けの「クラシック」が用意され、好みで切り替えることができる。
「KINGSOFT Office 2013」には、追加フォントを同梱したものやVBA対応が省かれたもの、「Presentation」が省かれた「Writer」「Spreadsheets」だけのセット(KINGSOFT Office 2013 Personal)などのバリエーションがあり、ユーザの用途に応じて選べる。