シンプルで洗練された外観、美しいフォント表示などが特徴のタブブラウザ。目的のページをすぐに見つけ出せる「お気にタブ」が追加され、大量のタブを開いた状態でも、より効率的に閲覧できるようになった。「Sleipnir」は、フォント表示の美しさやタブの操作性などにこだわった高機能Webブラウザ。新バージョン「6」では、前バージョン「5」で採用された外観やユーザインタフェースを踏襲しつつ、タブの操作性や検索性が改善された。タブによるメモリ消費も軽減され、大量のタブを開いた状態でも快適に閲覧できる。
コンパクト化されたツールバー内にはWebページのサムネイルがそのままタブとして表示され、識別したり、選択したりすることが容易。関連するページがあれば、サムネイルをドラッグして簡単にまとめることができるだけでなく、リンク先を新規タブで開いた場合などは、「Sleipnir」が自動的にこの作業を行ってくれる。
タブはマウスポインタが近くにある場合には、サムネイル本来のサイズで表示されるが、ポインタから離れた側はトランプのカードをスタックしたような形にまとめられる。表示するタブの数が増えても、一つひとつが小さくなるようなことはない。
目的のタブは、マウスポインタを動かして探せるのはもちろん、ホイール/ジェスチャ操作で探すことも可能。タブをポイントするとタイトル名がポップアップ表示され、いちいちクリックして切り替えなくてもおよその内容がわかる。
タブはさらにブルー、グレイ、イエロー、レッド、グリーン、パープルの各グループに分類することができ(グループ名は変更可能)、「仕事用」「趣味用」といった形で切り替えて使うことができる。
各グループには「キャビネット」という画面があり、「キャビネット」を使うことでタブの管理がさらに便利になる。「キャビネット」内の「お気にタブ」エリアには、アクセス頻度の高いタブが自動的に登録され、さらに同じサイト内の異なるページであれば、自動的にグルーピングされる。「お気にタブ」以外のタブは「その他のタブ」にまとめられ、アクセス頻度に応じてページを探せるようになっている。「お気にタブ」を閉じた場合も、「閉じたお気にタブ」として履歴が残されるため、ここから簡単にアクセスできる。
ツールバーのオプションで「ハイライトバー」を表示させておくと、「お気にタブ」のアイコン(favicon)が現れる仕組み。いちいち「キャビネット」画面に切り替えなくても、すぐに探し出せる。
コンパクトなアドレスバーはWeb検索や履歴の検索機能と統合され、数文字入力すれば、候補をまとめて表示してくれる。検索対象のサービスはAmazon、楽天市場、Yahoo!、YouTubeなどをショートカットキーで簡単に使い分けられる。
そのほか、
- アクセス頻度の高いページを自動的に学習して最新情報を表示する「Site Updates」
- フォルダとラベルの二つの管理方法を選べるブックマーク
- 複数のパソコンやモバイル端末との間でブックマークや見たいページを共有できるクラウドサービス「Fenrir Pass」
といった機能は前バージョン「5」を受け継いでいる。