WindowsやMacのように、ひとつのシステム上で複数のアプリケーションが同時に動くようなシステムの場合、アプリケーションのユーザインタフェースはどうしてもほかのアプリケーションとの協調性を考えなければならない。どんなに使いやすいものであっても、操作性がほかのものとあまりに異なってしまうと、違和感が拭えないからだ。では、何を基準とするかといえば、やはりOS自身が持つユーザインタフェースが参考になるだろう。OSの標準のUIトレンドにわ合せておけば、ほかの(同じようにOSと合わせてくる)アプリケーションとの親和性は必然的に向上する。実際、新しいバージョンになった「DVDFab4 BD&DVD コピープレミアム」では、Windows 8/8.1で使われているようなフラットデザインのUIとなった(「立体感のあるボタンかフラットなデザインのボタンか」という問題は多分に好みの問題があるように思う。ちょうどWindows VistaやWindows 7で「半透明のウィンドウ枠が好きか、不透明なウィンドウ枠で十分か」といったことに似ている気がする)。
今回、「DVDFab4 BD&DVD コピープレミアム」で採用された「ピクトグラム」アイコンによる機能選択は、好みの問題を超えて、操作性の向上に寄与していそうだ。一つひとつのボタンサイズを大きくするようになってきた傾向は、パソコンのディスプレイが高解像度化してきているのと無関係ではないだろうし、マウスではなく、タッチ操作による画面操作が普及しはじめていることの影響もあるだろう。
機能的には前バージョンでも十分だったが、インタフェースが使いやすくなった点とあわせて、DVD/BDコピーの“定番”ソフトとして活用できそうだ。
(天野 司)